Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
yoAi_mochii
2941文字
Public
Clear cache
安定の未機パロに不安定な日向くんのお話
狛日と少しカム日
1
2
優しい狛枝。
意地悪な狛枝。
甘やかしてくる狛枝。
支配的な狛枝。
愛島シミュレーションをやり込みすぎた日向、ありとあらゆる狛枝の可能性を演算した結果、性癖だけが無限に開拓される。
そしてとうとう、自分専用のサーバーまで立ち上げてしまう。ひたすら狛枝との可能性を演算し続け、現実では考えられないほどの回数のシミュレーションを重ねる日々。
しかし可哀そうなことに、現実では何一つ進展していない。なぜか「経験値だけカンストした処女」という謎の状態に成り立つ。
最近は特にドS狛枝ルートに狂わされており、様々な材質の玩具を相手に一週間耐久戦を強いられ、週末になってようやく報酬が解禁される我慢プレイに没頭していた。
サーバー内では散々な目に遭わされているせいで、現実世界でも妙な色気を放ち始める。当然、そんな事情を知らない現実の狛枝からすると、最近の日向は少しおかしい。
妙に色気がある。何かを我慢しているようにも見えるし、満たされているようにも見える。視線を向けるたびに胸の奥がざわつく。
友人に抱くには不自然な感情に気付きながらも、狛枝は必死に別の理由を探していた。
「最近の日向クンなんかおかしくない?」
「恋人でもできたのかな
……
」と勝手に悩み始める。
そう考えるたび、理由の分からない焦燥感が募っていく。
そんなある日。未来機関のベランダで煙草を吸う九頭龍と話している日向を見かける。珍しく、日向の手には小さな缶ビールが握られていた。声をかけようとしたその時、二人の会話が聞こえてくる。
「ニコチンを吸うとすげぇ落ち着くけどな。匂いは別として」
「ああ」
「味が好きなわけでもねぇ。けど、どうしてもやめられねぇ中毒性がある」
九頭龍は肩を竦める。
「だからやめようと思ったんだが、なかなか難しいんだよな。とりあえず今は飴で誤魔化してる」
そう言ってポケットの禁煙補助用の飴を見せる。
「日向、お前は絶対煙草吸うなよ」
「ありがとうな」
日向創は小さく吹き出した。 気遣いは素直にありがたかったが、同時に喉の奥が微かに疼いた。
少しだけ思考を巡らせ、手元にある冷えた缶ビールを傾ける。炭酸の苦味が喉を焼くのを確かめてから、日向は静かに、ぽつりと続けた。
「多分、それは大丈夫だと思う」
「ん?」
「俺には、ほかに好きなものがあるから」
日向は再び苦笑した。
自嘲、諦念、どこか狂おしいほどの熱を孕んだ笑み。
「アレの味とか口当たりが好きなわけじゃないんだけどさ、どうしても抗えない中毒性があるんだ。気付いたら...また欲しくなってるんだよな」
その瞬間、日向の頬に浮かんだ熱を帯びた表情を見て、狛枝は思わず息を呑んだ。
どう見ても恋をしている人間の顔だった。誰かを想い、焦がれ、手を伸ばしたくてたまらない人間の顔。
けれど狛枝だけは気付いてしまう、あれは恋じゃない。
それは欲望にも似た、どこか切実な顔だった。そして同時に思う。今の会話は、本当に煙草やタバコの話だったのだろうか。
日向の言葉には、別の意味が隠されているような気がしてならなかった。
「
……
は? ということだ。お前、飲みすぎたんじゃねぇか?」
九頭龍の呆れた声が、遠くで薄く聞こえる。
狛枝は知らない。
その「好きなもの」の検索履歴とサーバーログの九割が自分で埋まっていることを。
おまけ
『最近の行動履歴を参照しますか?』
「しなくていい」
『閲覧時間』
「やめろ」
『検索回数』
「やめろって」
『狛枝凪斗関連のシミュレーション実行数』
「ーーイズルゥ!!」
1
2
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内