【能楽鑑賞】#265 第29回 称名寺薪能

狂言「寝音曲」 能「大会」

第29回 称名寺薪能

称名寺境内特設能舞台
2026年5月3日(祝・日)17:00開演

解説
(狂言)野村萬斎
(能) 櫻間右陣

連吟「放下僧」
子供連吟参加者

連吟「六浦」
金沢八景教室受講生

木遣囃子
金沢区木遣囃子保存会

火入れ式

仕舞「小袖曽我」
シテ 阪本昂平 ツレ 阪本葉

狂言「寝音曲」
太郎冠者:野村萬斎
   主:石田幸雄
  後見:石田淡朗

能「大会」
山伏/天狗:櫻間右陣
  帝釈天:北山春彦
    僧:宝生常三
木の葉天狗:野村裕基

  笛:藤田次郎
 小鼓:大倉源次郎
 大鼓:亀井広忠
 太鼓:金春惣右衛門

*・*・*

毎年恒例の称名寺薪能へ。

夜桜能や、虫の音が聴こえてくる夏の薪能とは違って、ここは色んな鳥の鳴き声が聴こえてくるので、それだけでも自然を堪能出来るなァと思う。時期も丁度良いし、薪能の中でもかなりオススメ。ただ、今年は鶯が控えめだったなァ🙄





解説:萬斎さん
「来年は30回だから来年も来てね」
「寝音曲は演る方は大曲だけど、観る側は爆笑もの」

演目の解説を五分で済ませて、残り五分は狂言にまつわるお話を。

「(曇り空なので)天気、気になるねぇ。みんな風が吹くとそっちに気を取られちゃうんですよ。でも演じる側はそれを気にしないようにやる。薪能は気軽に観てもらう分、演じる側も気軽にやっている」

「(狂言の)創成期は台本がなくアドリブで演っていたらしいけど、お殿様に見せるようになった頃からアドリブじゃまずいというので台本が出来た」


解説:右陣先生
「狂言は笑っていいけど、能は笑わないでね」
「天狗の話は滑稽だけど、そんなに笑えないと思う」
「なんとか終わるまでは天気が待つようにしたい」



※初見以外の演目は、あらすじ割愛させていただきます🙇



狂言「寝音曲」

萬斎さんの「寝音曲」は約2年ぶりに拝見した。

■前回の感想⬇️
https://privatter.me/page/668b53e8b653d

今回は脇正面のセンターだったので、一番の見どころの部分はアレでしたけど、真横から観るお酒を飲む姿は美しかったし、後ろ姿も美しいし、コロコロ変わる幸雄さんの表情もよく見えて面白かったし、何より近くで観れたから満足🤗💕

(去年までは前方のお席は区役所販売だったのでいつも後ろで観てました😅)

萬斎さんのガチ謡は相変わらず美声👂️✨

ラストの小舞で水を得た魚のように舞い出しちゃうのが、これまた楽しい。普段のガチ小舞とは違って、活き活きと舞っているのも見どころだろう。



能「大会」

 比叡山西塔(さいとう)に住む僧《ワキ》が瞑想にふけっていると山伏《前シテ》が現れ、命を助けられた恩に報ずる為に望みを何事でも叶えると言う。僧が「悟りに至る修行の身、欲はない」と言うと山伏は「霊鷲山(りょうじゅせん)での釈迦如来の説法の有様を目の当たりにしたくはないか」と尋ねると僧は釈尊(しゃくそん)の説法は聞きたいと望む。山伏は「易き事、それを見せよう、但し、見ても信心を起こしてはならぬ。仏の声が聞こえたならば眼を開き、よくよくご覧ぜよ」と言い残してかき消すように姿を消す。
 木の葉天狗(このはてんぐ)《間狂言》が現れて天狗が僧に助けられた事を語り、仏に化ける相談などをする。僧が瞑目(めいもく)しているとやがて虚空に音楽が響き、仏の声が聞こえるので僧が眼を開くと、眼前には荘厳なる釈迦説法の大会の有様が広がっている。僧はたちまちに信心を起こし合掌してしまうが、突如として帝釈天(たいしゃくてん)《ツレ》が天より下り、魔法によって僧を惑わそうとする天狗《後シテ》を追い払うと大会の光景も消え、帝釈天はまた天へとのぼり、天狗は深谷(しんこく)の岩洞(がんとう)へと逃げ入る。(金沢区役所ホームページより)


初見の演目。

天狗が鷲に変身していた時に子供たちに捕まり、いじめられてしまった時の描写を間狂言で語るのだが、某童話で🐢がいじめられてるってレベルじゃなかったので、😰となりながら聴いていた。子供の残酷性というより、人間の残酷性を語られてるような気がした💦

が、裕基くんの間狂言そのものは立派だった🤗

にしてもその時に命を助けてくれたからと、恩人である僧の元へ恩返しに来る天狗、律儀やなぁ。そんな性格だからだろうか、僧の願いを叶えてあげただけなのに、結果的に僧を騙した扱いになってしまい、帝釈天に怒られてしまう姿にはちょっと同情してしまう。

数ある滑稽な天狗ものの中でも、律儀な天狗の性格にちょっとほっこりしてしまう話だった。これは好きかも🤗

*・*・*

この日は曇り空で夜遅くに雨予報だったので、萬斎さんも解説の時に天気を気にしてたけど、結果的に最後まで曇りキープ出来て良かったです。てか直前までは時折、青空も見えてたから、あぁ、やっぱり右陣先生は晴れ男だと思った(そっち!?🤣)

右陣先生は右陣先生で、解説の時に天狗が本気出して雨降らせちゃったらどうしようとか言ってたけど、毎年共演してる某龍神様を抑えつけてたんだから、大丈夫でしょ🤭と思っておりましたw

でも、他の能楽師の方が公演終わって帰ろうとしたら大雪に見舞われたという話を聞いて、確かに能楽ってそういう力秘めてるよなァと。私も過去の公演で経験あって、雨だったのにシテ方さんが神歌を謡い終えたら晴れてきた、とかね。

やっぱ能楽って神事に近いんだろうなァと思う。



第28回 称名寺薪能 感想⬇️
https://privatter.me/page/6811bc416f067

過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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