万丈
2026-04-28 21:52:08
1987文字
Public 小説
 

紫苑の記憶、雷帝の宿命

【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
紫苑の花言葉は「あなたを忘れない」「遠くにある人を想う」「追憶」
コメントに後書きあり。
🔄2026/04/30内容を大きく変更しました
前の話→宛名の無い手紙
関連の話→繋ぎ止める楔、あるいは夜明けの誓い


私はもう一度だけ、その薄紫色の花を振り返った。
風が吹き、花弁がかすかに揺れる。

……ミトラ。私はお前の願いを、最後まで果たすことはできないだろう)

いずれ呪いが目覚め、私の魂が黒く染まりゆく時が来る。
だがその時が訪れるまでは。
私の意志がまだ私自身のものであるうちは。

私は決して諦めない。
この身がどれほど傷つき、魂がすり減ろうとも。

彼女が愛し親友が望むこのかりそめの平和を、一秒でも一瞬でも長く存続させる。
やがて訪れる絶対的な絶望の前に、せめて強固な防壁を築き上げること。
それが残された私にできる唯一の悪足掻きであり、贖罪なのだ。

いつか私が私でなくなるその日まで。
誰よりも冷酷な剣となり、誰よりも強固な盾となろう。
そして愛する者たちが未来を掴み取れるよう、私は喜んで自らを地獄の底へと投げ打つ覚悟だ。

私は心の中で静かに友に誓った。
そしてその重すぎる宿命を完璧な仮面の下に隠し、愛する女神と共に光の回廊へと歩みを進めるのだった。
ただひたすらに、守り抜くためだけに。