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万丈
2026-04-28 15:56:08
2716文字
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小説
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宛名の無い手紙
【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
ミトラからインドラへの手紙の話。
ミトラのイメージソングと一緒にどうぞ。
次の話→
紫苑の記憶、雷帝の宿命
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イメージアルバム収録曲を作ってみた。
イメージソング→
💿
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第二通:北の空へ
天空殿の私室。机の上の便箋に向かい私は筆を執った。
窓の外には満天の星が輝いている。
お前があの北の冷たい空の下へ旅立ってから、もう随分と経った。
『インドラへ』
そう書き出して、私は筆を止めた。
この手紙が彼に届くことはない。いや、届けてはならないのだ。
私のこの感傷が、孤独な戦いに身を投じている彼の心を不要に乱すことになってはならないからだ。
『お前が去った練兵場は、どうにも静かすぎていけない。
後輩たちは皆、お前のあの雷のような叱咤をどこか寂しがっているようだ。
私も、また。
……
お前のあの力任せだが真っ直ぐな剣を、少しだけ恋しく思っている。』
私はそこまで書いて苦笑した。
素直ではないな、と。
本当に書きたいことはこんなことではない。
『シヴァという神について私は調べを続けている。
だが知れば知るほど、お前がどれほど過酷な運命を背負ったのかを思い知り、己の無力さに絶望するばかりだ。
お前は笑って「心配するな」と言ったな。
だが、どうして心配せずにいられようか。
あの純粋すぎるお前があの深い闇の中で、その光を失ってしまいはしないかと。
夜ごと私はその恐怖に苛まれている。』
私は筆を強く握りしめた。
『なあ、インドラ。
もしお前が本当に辛くなった時は
全てを投げ出して、この天空殿へ帰ってこい。
誰が何と言おうと、私がお前を守る。
だから、どうか
……
自分自身を壊さないでくれ。』
そこまで書き殴り、私はその便箋を無造作に丸めた。
そして部屋の隅の暖炉へと投げ入れる。
炎が私の弱さと叶わぬ願いを、一瞬で焼き尽くしていく。
「
……
無事であってくれ。私のたった一人の友よ」
灰となった手紙の残骸を見つめながら。
北の空に向かって
私はただ祈ることしかできなかった。
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