Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
由崎
2026-04-12 18:15:19
4586文字
Public
Clear cache
名探偵イギリスと容疑者フランス
1
2
3
「
……
何やってるんだ、アイツ」
バッキンガム宮殿で、その報せを聞いた男が低く呟いた。
イギリス。大英帝国そのものを体現する存在である。
彼は手にしていた新聞を読み終えると、しばらく何も言わずに紙面を見つめていた。折り目ひとつつけないまま指先で端を揃え、ようやく、ゆっくりと紙面を折りたたむ。
視線が止まったのは、見出しではない。本文の中ほど、名が置かれている行だった。
フランシス・ボヌフォワ。
イギリスは小さく舌打ちする。報せを届けた使者が、困ったようにその横顔をうかがっていた。返事を待つ姿勢のまま、口を開くべきか迷っている。
「面倒なことになりやがったな」
その呟きが、すべての始まりであった。
『駒鳥を殺したのは誰
―
ある外交官の疑惑
―
』
1
2
3
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color