榎本奏江
2026-03-28 09:05:51
8189文字
Public ふたさに
 

【ふたさに】実家

小説未満の小話。今後、漫画or小説になる予定のモノです。
Twitterに上がっていたものを最低限の加筆修正のみです。
突然始まって、途中ではしょったり、突然終わります。


桔梗:ただいま
小百合:キョウ、おかりなさい!あー、あなたが新しい刀剣男士さん?
二筋樋:新しく配属された二筋樋貞宗だ。よろしく
小百合:私はこの子、キョウの母の小百合です。よろしくね。それにしても二筋樋さん、とっても素敵じゃない!お母さん、あなたみたいな人、とても好みよー。精悍な顔立ちの男性で
二筋樋:ど、どうも
小百合:キョウ、二筋樋さんのこと好きなん――もごっ、
桔梗:あーっ!!適当なこと言わないで!
小百合:小豆さんと同じ……んぶっ。絶対、気に入ってい……んふっ
桔梗:だから、なんで本刃の前で言うの!!
二筋樋:キョウ、さっきからそんなに慌ててどうした?母親、困ってるんじゃないのか?
桔梗:あー!わー!何でもないです!き、気にしないで!ヒサには内緒っ!
二筋樋:そうか
小百合:はいはい、わかったわかった。おとーさーん、キョウが帰ってきたよー
二筋樋:……………あんたの母親、いくつだ?姉妹か?
桔梗:65歳だったかなー?若く見えるよね
二筋樋:遺伝だったのか。母親にそっくりだな(てっきり、俺たちの霊力や神気で時の流れが遅くなっているのかと思っていた)
桔梗:ははは、よく言われる。瓜二つだって。性格は違うんだけどね
小百合:二筋樋さん、自由にしていいからね。もうそろそろご飯できるから待っていてちょうだい
二筋樋:ありがとうございます
桔梗:私、手伝うよ
小百合:あんたも仕事やってきたんでしょ?ゆっくりしてなさい
桔梗:ありがとう、じゃあ待ってる。何かあったら呼んでね
小百合:はいはい


二筋樋:すごい賞状やトロフィーの量だな……
桔梗:ふふっ、高校1年から警察入って2年目ぐらいまでに出場した大会のだね
二筋樋:全部優勝か……
桔梗:自慢じゃないけど、国内の大会は初出場の大会から離れるまで一度も負けたことないの
二筋樋:だから――
桔梗(ごめん、そっちの話はしないで)
でも、世界大会は厳しかったけどね。どんなに頑張っても6位までだったな
二筋樋:世界で6位は凄いんじゃないのか?
桔梗:でも、どうせ大会に出るなら優勝がいい
二筋樋:あんた、意外と負けず嫌いだな
桔梗:負けず嫌いじゃなかったら、ここまで頑張んないよ

二筋樋:ははっ、そりゃそうだな。こっちの写真は?
桔梗:ああ、弟だよ。三つ下で今、陸自にいる
二筋樋:あんた、弟が居たんだな(似てないな
桔梗:似てないでしょ?
二筋樋:あ、そう、だな
桔梗:弟は母方の祖父に生き写しレベルでそっくりなの。隔世遺伝?
二筋樋:そうか。こっちの――
小百合:ご飯できたよ。こっちきてー
桔梗:はーい


小百合:二筋樋さん、お口に合うかな?
二筋樋:美味いです
小百合:こんなたくさん食べる人、久々だからたくさん作っちゃった
二筋樋:ありがとうございます
小百合:そう言えば今日は珍しいわね。年末年始も来なかったのに
桔梗:隣で会議があったから。直帰だし、これなかったし、新しく顕現したヒサのことも紹介したかったから、ちょうどよかったかなって
信也:ヒサ?
桔梗:二筋樋のこと。二筋樋貞宗だから、【樋】と【貞】のところ取って【ヒサ】
信也:お前は相変わらず、変なあだ名考えるなぁ
桔梗:変じゃないよ
二筋樋:俺も気に入っているので気にしないでください
信也:キョウが悪いね
小百合:そう言えば、お墓参りに入ったの?雄一君の
二筋樋(雄一……?確か……、)
桔梗:行ってるよ。この前だって月命日に行った。毎月行ってるから
小百合:そうなの?行くなら言ってよ。私も行きたいんだから
桔梗:私より家から近いんだからお父さんと一緒に行ったら?
小百合:あんたと一緒に行かないと意味がないでしょ
桔梗:別に、雄一はそこまで考えてないよ、きっと。顔出してあげたら喜ぶと思うけど?
小百合:そう?
二筋樋:……
信也:……お母さん、今、その話をすることじゃないだろう?
小百合:ああ、そうね。ごめんなさい、二筋樋さん
二筋樋:俺は気にしてないので。ところで、その【雄一さん】って方は――
桔梗:後で話すよ。ごめん
二筋樋:……そうか
信也:すみません、二筋樋さん。ところで、キョウは本丸や職場ではどうかな?ちゃんとやっているかな?
二筋樋:あ、ああ。問題ないですよ。いつもしっかり働いている。本丸でも、他の仲間とよくしている。心配しないでください
信也:それはよかった。キョウは無理するところがあるから、よく見てやってほしい。よろしくね
二筋樋:……はい

夕食後の片づけ中
桔梗:もう、ヒサの前で雄一の話ししないで。まだ、話していないんだから
小百合:まだ話して無かったの?てっきり話しているもんだと思ったわ
桔梗:そんなすぐすぐ話せないよ。他のみんなだって話せてないのに
小百合:……もう、十年でしょう?そろそろ前を向いてみたら?あんただって35歳なるのに
桔梗:……どういうこと?
小百合:そのまんまの意味よ。引きずるなとも、忘れるなとも言わないけれど、立ち止まったままではだめ、ってこと
桔梗:動こうと思っていればもう、とっくに動いてるし、変わってる。そんな簡単なことじゃない。それに、雄一を置いて幸せになんかなれないし、なるつもりもない
小百合:キョウ……。雄一君はそう思ってるのかな?あの人、一番にキョウの幸せを願うような人だったはずだよ?
桔梗:それでも、……それとはまた別だよ。大丈夫だよ。結婚とかしなくてもそれが全てじゃないし、私は今がそれなりに充実しているし、十分だから。心配しないで。ありがとう、お母さん
小百合:キョウ……

二筋樋(……、)