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ひつじのゆめ
2026-03-07 12:13:44
4107文字
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宝石のような恋をする
2×9フェスオンライン2026に際して執筆したブロ麺です。昔書いた連作の140ssをリメイクしたものになります。
ブロ君がだいぶ押せ押せ、麺さんがかなり乙女チックにな感じになりました。苦手な方はご注意下さい。
拙い作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
注意書きは以下の通りです↓
※何でも許せる方向け
※口調が迷子
※捏造注意
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2
3
【side.B】
「ラーメンマンの奴、本当に何がしたかったんだ
……
? 」
手のひらに青い実を転がしながら、つい昨日のことを延々と考える。
昨日は偶然にも休みが被ったという事で、ラーメンマンの家に招いてもらって読書会を開いた。あいつの家の蔵書は当然ながらウチのものとジャンルが違い、どれを取っても非常に楽しいのだ。
そうして長い時間を過ごし、途中に設けた休憩時間。その時オレがぶつけた疑問を発端に、何やかんやあってこの手のひらに転がり込んで来たのがコイツである。
投げ寄越した時に何か意味深なことを言うものだから、気になったのにあいつが答えを教えてくれる事はなかった。お陰で昨日からずっと頭に残ったまま離れてくれないでいる。
そんな状態なっても考えるのをやめないのは、あの行為には必ず意味があると思っているからだ。大体の行動を深い思慮に基づいて行う男が、急に何の意味もない事をする訳がない。少なくともオレはそう信じている。
一度深く息を吐き、改めて気合いを入れ直した。理由は単純、本気で調べると行き先は一つしかないのである。
***
思い立ったら即行動。その言葉どおりに、オレは近くの図書館まで来ていた。本で調べても良いが、今回はPCを利用することにする。
「あーっと、確か
……
木瓜の実、投げる
……
あと受け取る、も入れるか」
昨日のやり取りの中で、特に気になった単語を並べて検索にかけてみる。すぐに現れてくれた結果に目を通し、思わず瞠目する。
『果物を投げて求愛する行為が、古代中国では行われていた』『木瓜を投げての求愛は四字熟語にもなっている』
検索結果の上位に出て来た、そんな言葉たち。その意味をゆっくりと咀嚼してみて、思考が止まった。これはつまり。これはつまり、だ。
(本当に
……
本当なのか? )
もし本当なら、あいつは。そこまで考えて高揚しきった心を、何とか残りの理性で引き戻す。
単語を拾って検索しているだけだから、それが絶対に正しいとは限らないだろう。もしかすると、ただ悪戯心で投げ寄越しただけという可能性もある。
――
そんな臆病な考えは、少し前の自分に殴り飛ばされた。
ラーメンマンだ。相手はあのラーメンマンなのだ。意味のない事はしないと信じてここまで来たのは、自分自身ではないか。
そう、だからこれは紛れもなく真実であるはず。
そして、その通りならば
――
あとは手を伸ばすだけだ。
「
……
宝石、うちにあったよな」
PCを閉じ、コレクションの中身を脳裏に思い浮かべる。その輝きすべてをもってしても、これから手にする煌めきには一つだって叶う気がしなかった。
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