和泉 小夜
2018-01-30 20:34:11
1157文字
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『退屈ってやつはどこか彼岸に似ている。』(鶴丸国永)

また相互さんの一枚絵をお借りして文章を作らせていただきました!本当は幾つか候補も在ったのですが、此れで!そしてまたもやタイトルは想い浮かばなかったので、絵と一緒に投稿されているツイートをお借りしました!


「退屈というものは、何処か彼岸に似ているとは思わないか?」
そう国永に聞かれたが、俺には人間の彼岸など分からない。

「だから、アンタは常に驚きを求めているのか?」
「退屈が、彼岸とやらに似ているから」
ふと、そう聞いてみた。

……そうだなぁ。伽羅坊が笑ってくれても良いんだぜ?」
「光坊が本気で怒っていても、貞坊の涙が零れていても。」
「ひとの意外な一面も、充分な驚きだ。」
「なにもない単調な一日はつまらないだろう。」
「だから、いまの、此の。出陣も遠征も演練も無い、この日常は。」
「俺にとっては、酷く退屈だ。」
「なにもない、なにも起こらない。そんな日常は好きじゃない。」
……刃生には驚きが必要だからな。」
「伽羅坊は如何だ?この本丸を、どう思う。」

……別に」
「そうか。何も思わないか。」
「そうだ、伽羅坊は彼岸花を知っているか?」
「秋に咲く、紅い花だろう?」
「そうだ。あんまり縁起がよくない名前ばかりが付けられているあれだ。」
「俺はあれを好んでいてな、実は密かに育てているんだ。」
「あれは彼岸には、咲いていないから。」
「意外だな、アンタは桜が好きなのだと思っていたが」
「桜も好きだぞ。あれも彼岸には咲いていないからな。」