Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
おから
2026-01-17 19:48:10
3978文字
Public
全年齢
Clear cache
卵にまつわるAtoZ
たまご料理と🐇🐢の短編3作詰め
1
2
3
1.出汁巻き卵
「
………
」
「亀ちゃんおはよー、今日は遅いね!」
「‼‼!‼」
十亀は絶望した、今何時?寝過ごした‼と。
今日は弁当当番だったのに寝過ごした!
同棲を始めてから半年、寝過ごした事なんて一回も無かったのに寝過ごした!
「ちょーじ、お弁当!」
「今日はコンビニで買うから大丈夫」
「ま、まってて‼」
この間の飲み会でちょっと財布が苦しい筈の兎耳山に無体を強いることはできない。
十亀は慌てて台所に立つと兎耳山の弁当箱を取り出し、冷蔵庫の総菜をつめだした。
兎耳山も起きて直ぐなのだろうか、着替えまでで留まっていた様子
……
いや、トースターにパンをセッティングしている。
十亀は彩の一切ない弁当箱を前に、時計をちらりと見て、冷蔵庫から卵を三つ取り出した。
ちょっと少ないけれど、半分以上は自分が食べるんだからいいのだ。
卵をかき混ぜて砂糖とみりんを少々。玉子焼き機を取り出して、手慣れてた付きで巻いてゆく。
途中で破れたっていい。後から継ぎ足して修正してしまえばいい。
最初はくるくる巻いて、途中でトントン、最後はくるり。
あっという間に卵焼きのできあがり。
卵焼きには自信があるのだ。
十亀はあつあつの卵焼きを切って二切れ取り、斜めに包丁をいれ、それの切り口を合わせるように弁当箱に入れた。
粗熱を取りたいが時間が無い。ご飯は梅干し、ほうれん草のごまあえ、切り干し大根に冷凍食品のミートボールと卵焼き。
「ちょーじ!お弁当!」
トーストを齧っていた兎耳山はうれしそうにパッと花やいだ笑顔を見せるとそれを受け取った。
「ありがと、亀ちゃん」
それと同時に足早に玄関へ向かうと靴を履き、いってきます!とアパートを出て行った。
「
……
はぁ」
疲れた。
でも、お弁当を渡せてよかった。十亀は安堵したのだった。
兎耳山のバイト先には賄というものがない。
飲食系ではないのでは当然だ。
なので、昼食はコンビニ弁当かお弁当になる。
「今日のお弁当作るの、大変そうだったなぁ」
たまご色の包みを前に、兎耳山はカトラリーを手に取る。
お弁当作りを交代制にしているので、兎耳山も大変さを知っている。
今日は特に十亀が珍しく寝坊したので大変だったと思う。
十亀の弁当は兎耳山の弁当と同じくらい大きいので詰めるのも大変だし作るのも大変なのだが、今日の十亀は鬼気迫るものがあった。もしかして、この間の飲み会の出費の事を気にしているのかも。
「う~ん
……
」
確かに痛かったけれど、あんな無茶をさせてまで
……
いやいやでもでも。
「あ」
パカ、と弁当箱を開け、兎耳山はその存在に一目で見惚れた。
黄色く彩られた卵焼き、その形に。
「亀ちゃん♡」
今度明太子卵焼きを作って真似しよう♡
兎耳山は早速甘い甘い卵焼きを口に運んだ。
1
2
3
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内