MN*B
2026-01-08 00:04:55
5137文字
Public 二次創作
 

無二夢に随に(むにむにまにまに)【偏ヒロ二次】

END2後。ヒーロー視点。ゲーム主人公が喋ります。
2ページ目は趣味の呟きです。カ二バ要素あり。



勝手に理想にしてきて人の部分を見せたら幻滅されるって、結構傷つきますよね。望んでそうなったわけじゃなければ特に。
でも、陽華優介もノジマも潔癖すぎるんで、ダークヒーローくらい受け入れようぜ。どっちもヒーローに夢を見すぎだぜ。とも思います。現実とのギャップに苦しんでるってゲームストーリーなのであれですが。
今回の話も、「そんなに想うなら自分で成ろう。成れない?なら他者に求め過ぎじゃないか。もし成れるとしても他人に求めるのにも限度があるよね」って感じの話です。


この話の後は、

陽華優介には旅をしてほしいですね。一度は荒廃したけど復興しつつある世界を。
本当のヒーローになる為に。あるいは、死に方を探す為に。もしくは、人に戻る為に。
大切な人はいないけど、大切な人達が望んだ世界を静かに眺める時間が必要だと思う。

ノジマは廃人になったかもしれないし、自殺してるかもしれないし、また別の誰かをヒーローに仕立て上げようとしててもいいと思います。

ゲーム主人公は、半端なままで、でも関わったんなら、さらに関わってみてもいいだろ。って感じで。頼まれたら従うし、自主性ないし。


ってことで、今回の二次創作『無二夢に随に』の後、旅立ちをしたバージョンなら、こういう設定もいいなって。

ヒーロー:ひっそりと世界各地を旅して回っている。アンノウンの残党であったり、別のナニかと闘うこともしばしば。結局、世界を守ることを捨てられない。
ゲーム主人公:ヒーローのサポートをそばでやっている。マネージャーに近い。給料は出る。
ノジマ:パトロン。上記二人の旅費を出している。あと、情報収集系のサポート役。自分の理想に見えるヒーローを作ることを受け入れる。

偶像ヒーローを血と涙と裏で作り上げる共犯者達。ヒーローの綺麗な側面だけを断片的に世界に遺していく。つまり、偏向メディア。利害の一致で利用し合い。
思ったより世界は綺麗で汚いから、自分達も綺麗な部分を作って見せて、汚いところは抱え落ち。薄汚れて生きてこーぜのノリ。
*今の世界を愛せないなら少しでも愛せる要素を増やした世界を造ろうよ*


あと自分、特撮とか結構好きなんですよ。故に、熱が足りねぇ!!圧倒的熱量!!
ピンチになったらこういう展開もアツいなと思います。



エンディングのその先へ


砂塵が舞う。いや、舞うなんて言葉は生易しい。
こっちの皮膚を削り取らんとばかりに吹雪いていて、呼吸すらも危うくなっている。側に居たはずのアイツの姿すら見えない。

敵が強すぎる……
俺が油断してたわけじゃない。むしろ毎回いつだって、怖くて怖くて堪らないまま立ち向かっているんだ。

問題はそう――贄が、足りてない。
最後に食べたのはいつだったか。もう思い出せないし思い出したくもない。だけど、必要だという事実から目を逸らしていた。
なのに、俺は力を振るい続けていた。その代償の如く、ピンチに陥っている。

「〝食え〟ればいいんですよね」

姿が見えないまま、後ろからそんな声が聞こえた。
振り向いてもロクに顔だって見えやしない。だけど、ソイツは初めて会った時と同じく、きっとこちらを見ている。

「本気かよ!」
「だってヤバいんですから、なら、そうするしかないじゃないですか……!」
「嫌だろ、そんなの! 俺だって嫌だ!!」
「こっちだってそうですよ!! 誰も好き好んでパチカスアル中野郎に捧げ食われたいわけがない! でしょう!?」
「元、だけどな……!」

通信機器越しに『そんな場合じゃないんだけど』と冷たい指摘が飛んでくる。
うるさい! この場にいない奴にとやかく言われたくねぇ!!

「でも、くれてやりますよ!! どうせそっちは死ななくて自分だけが死ぬ、そんなの腹立たしいじゃないですか! ええ!?」
「俺にそんなの言われても、――……!」

くぐもった悲鳴が砂粒が立てるノイズに紛れて聞こえてくる。そして、その向こうから、差し出されるのだ。――血と体液に塗れた球体が。
強風にあおられ、今にも吹き飛ばされて見えなくなりそうになっている。実際、その手しか相手の姿は窺えないほどに、敵からの攻撃は迫っていた。

はやく。はやく取れ。とばかりに、さらに突き出される。
その手も、手の上のモノも、みるみる内に吹き荒れる砂に覆われていく。
俺は……それに手を伸ばして受け取った。

ソレを口へ頬張り、一飲みにする。ざらざらとした砂と鉄臭さ、柔らかく生温いそれを嚥下した。
――ああ、嫌になる。
嫌になるくらい、力が湧いて出てくるんだ。

……やろう」

今の俺に出来ることを。


贄は、苦悶と共に今まさに取り出され捧げられたばかりのソレは、質量は軽くても十分すぎるほどに――カミサマヒーローへの供物に相応しかった。

『成ってくれよ、今度こそ』

もう一度、夢と希望を魅せてくれ。
涙と血肉で出来たヒトに、そう願いを込めるのだ。