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A4
2025-12-24 22:48:23
2892文字
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助手2号のお兄ちゃんのイトアキ
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クリスマスイブの夜/ 助手2号のお兄ちゃんのイトアキ
表題通りの話
1
2
クリスマスイブの夜 B面
「12月24日って、同じ症状のひとがたくさん病院に来るそうだよ」
待ちかねたように、しかしおずおずと、不敵な表情を浮かべる割りに瞳の中に不安の色をにじませる男に、アキラはいつも疑問を抱いた。
だから場を和ませようとそんな下世話な話題を出してみたのだが、男の頭の上にはたくさんのはてなマークが浮かんでいた。年上の男に抱く感想としては本人は不本意かもしれないが、この、困惑したときの表情はかなりかわいいと思う。
「なんだって?」
「うん、同じ症状のひとがたくさん病院に運ばれるだか自分で行く日が、今日らしいよ」
「なんのなぞなぞだ」
「たぶん、興奮して非日常的なことをしたくなるんだろうね。お祭りの日って羽目を外したくなるから」
「ああ
……
」
ようやく思い当たったのか、男はにやりとする。ちょっと斜に構えた表情もよかった。多くの人が彼の普段の顔を思い浮かべるとしたら、こちらなのではないか。
「顎が外れたりお尻の穴にとんでもないものをいれちゃって、出てこなくなって救急車で運ばれたりするらしいよ」
アキラはインターノットで得た情報を披露する。この日の医療従事者たちは世の中の浮かれたカップルに殺意を抱いているのだ。
「そりゃ、下手くそすぎだろう、何もかもが」
男
——
自分を押し倒しているライトは鼻を鳴らした。
その返事がおかしくて、アキラは目を細める。
「ああ、自分は上手いっていう自覚があるんだ」
「違うか?」
ぐっと上から膝で股間を刺激され、アキラは熱い息を吐いた。
触れられたときからすっかりその気になっていて身体は期待している。
ライトに求められるのは嬉しかった。彼とのセックスは気持ちがいいし、解放感がある。
からかうつもりで言ったことに対して自信たっぷりに返す。そのくせ、どこか、こちらの反応を警戒しているところがある。
アキラは笑って身をよじった。
「あなた以外のひととしたことないからわからないな」
これは本心。
「あんたの理想が100%だったら俺はどれくらいだ?」
アキラは目を見開いた。そんな応答があるとは思っていなかった。
「僕の理想が100%か」
何を理想とするのだろう。先ほど告げたように、アキラの経験人数は一人だし、これからもおそらく、ライト一人だろう。10年後の事などわからないが、なんとなく、そのときもライトと寝転がっている気がする。
「ああ。とんでもなく低かったらつらいな」
ライトの声色は低く、やさしい響きがあった。
「そうだね
……
」
ここは慎重に答えねば。
それにしても、自分の価値を計るような質問をしてくるのは面白かった。アキラがどうとらえようとライト自身が変わることはないのに、彼はアキラの物差しを知りたがっている。なぜ他人の認識の中の自分を知りたがるのかいまいちわからない。
ただ、ごまかしの類いは口にはしたくなかったので、思ったことをその通りに伝えた。
「いつも理想を超えている、と言っておこう。もちろん、リップサービスではない」
「
…………
」
キスをしてから伝えたせいか、不本意そうだった。
これは選択肢を間違えただろうか。あいにくこの現実ではオートセーブではないし、分岐点に戻ることもできない。
適当にあしらったわけではない、と言葉を重ねようとして、口を塞がれてしまった。
ライトの厚い舌が口の中を動き回り、アキラはたまらなくなって彼の身体を抱きしめた。
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