水樹咲夜
2021-05-19 03:24:16
6631文字
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カリギュラ自宅部長設定

カリギュラ1(無印、OD共通)の自宅部長設定です。
部長は他者に対してある程度理解、共感出来るように普通ではない境遇として作ってあります。
3ページ目は本性部分と、まだ書けてない現実に帰る時の事、あとはイメージ曲や、設定のどうでもいい事。

2026.5 加筆修正(笙主の方で、部長の深層に踏み込むまで描いたので、本性部分(3ページ目)にそっと追記)


表層「傷痕(PTSD)」
小学生低学年の頃、災害で両親を喪っている。崩れた家の瓦礫の下敷きになり、彼を庇って両親は死亡。必死に脱出しようとしたもののあと少しの所で彼自身も瓦礫に閉じ込められ片足を挟まれ全身に傷を負い自力では出られず、意識不明の状態にまでなったが救助が間に合った事で何とか一命をとりとめた。
その後長く入院し、退院した頃には当然ながら両親の葬儀はとうにされていた。悲しみも憤りも恨みも言えず泣く事すら出来ないまま、彼はただ両親を喪った現実と向き合わされる事になってしまった。

その後しばらく親戚間をたらい回しにされ、最終的に金銭的に余裕のある叔母に一応は引き取られた形になったものの忙しさを理由に殆ど顔を合わせる事もなく、普段叔母は別宅にいる為実質一人暮らしの状態だった。それを自由と思えるならよかったかも知れないが、彼はそれを恵まれている事だと自分に言い聞かせながらも孤独しか感じなかった。
短期間で何度も転校を繰り返したせいか、弱々しく傷もある外見のせいか、友達も出来ずいじめにもあい、フラッシュバックや身体的な後遺症にも日々悩まされ、亡き母が有名になりつつあったピアニストだった事で周囲から母の身代わりのように面影と期待を背負わされ、少しずつ自分を見失い彼は絶望していく。

生きていても家族もおらず後遺症に悩まされ、母の身代わりとしてしか存在を許されず、誰にも本当の自分を理解されず愛される事もないなら、いっそ死んでしまった方が楽になれるのではないか。そう思いある日死に場所を求めて街を彷徨っていた時に偶然ソーンの曲を聴き、いつの間にかメビウスへと招かれていた。
彼がμに願った事は殆どなく、ただここではない場所へ連れてってほしいと願った。しかし、彼の心の中にあった願望を見たμによって、傷や後遺症はメビウスでの体からは消え、崩れたはずの家は記憶から復元され、NPCではあるが両親も用意された。

本来は後遺症のある体が傷痕もなく普通以上に運動も出来て、崩れたはずの家があって、いないはずの両親がいる事で少しずつ違和感が積み重なり、更にループする学生生活とホコロビに気付いてしまった事が決定打となって『卒業』してしまった。メビウスに来たのは恐らく一年前くらいだが、『卒業』の衝撃でメビウスで過ごしていた間の事が曖昧になっている。
やんわりとした雰囲気も穏やかで優しく真面目な性格も元からではあるが、両親を喪った事で現実では封じてしまっていたもの。仲間を支えたいと寄り添う気持ちや、他者への共感、同調はメビウスに来てから彼が学んだもの。メビウスではNPCでも家族がいる、後遺症のない健康的な身体がある。だからこそ彼は帰らなくてはならないと思いながらも、メビウスやμや楽士を強く否定する事は出来ない。


深層「希死(Thanatos)」
両親に庇われ一人だけ生き残ってしまった自分の命と、亡き母の身代わりのように周囲から面影や能力を重ねられる事をずっと重荷に感じていた。その苦しみや辛さから逃れる為に無意識に死を求め、ストレスが重なっていくと時々ふらりと危険な場所に行ったり、無防備で危険を省みないような行動をとる。本人にそういった行動をしている自覚はなく完全に無意識なので、周囲は彼の心のどこかにある破滅願望を知らないし、本人もわかっていない。
それでも心のどこかで死を救いだと感じていて、死んだら楽になれるし両親の所へ逝けるかも知れないとも考えている。同時にそんな事を考えてしまう自分がおかしいとも思っていて、常に自分の死への衝動と戦いながら、それをなるべく表に出さないようにしていた。

微笑みで感情と心の傷の痛みを覆い隠しながらも、母の身代わりでもなく理想の姿を重ねたのでもない自分自身が誰かに理解される事も好かれる事も愛される事もないだろうと全てを諦めていて、自分なんていらなかった、両親が生き残ればよかったと思い続けている。
問われれば無防備に自分をさらけだすのは、自傷行為と、誰にも希望を持たない為の確認。それでも、心のどこかで身代わりや理想ではない自分を理解されたい、自分の心の奥まで踏み込まれたいと願っている。

家族を喪った悲しみと絶望、自分だけ生き残ってしまったという罪悪感と孤独感、自分自身を見てもらえない虚無感が原因。緩和するには、死が救いではない事、生き残ったのが悪い訳ではない事を自覚させ、彼の諦めと虚無感を剥ぎ取り、その心の深くまで踏み込まなくてはならない。

深層「残骸(Thanatos)」楽士エンド
結局、誰も彼を理解出来ず、彼は誰も信じられなかった。負の感情に同調し、理不尽な世界への憎しみを捨てられず、何者にもなれないままただ心を踏みにじられ踏みにじり、壊れてしまった透明な残骸。
現実を拒絶し、関わった者たちを愛しながらも反転した想いは、全てを傷付けながら終わらせる。優しく微笑み愛し慈しみながら。大丈夫、遅かれ早かれ全て終わるのだから。

緩和も修復も不可能、もはや誰の言葉も届かない。彼は正気のまま狂気に染まり、絶望に堕ちて死と破滅を望み、自分を、仲間を、現実を壊す。

無印、OD共に同一の設定にしていますが、楽士ルートのあるODの方がより部長の絶望感が強くなっています。楽士ルートを扱う場合でも、自分には理解出来ないので面白半分や何となくで現実を壊す選択をする部長としては書いていません。現実に絶望し、精神的に追い詰められた末の逃避行動として描いています。

カタルシスエフェクト
花 トーチジンジャー(+そっと隠れるように生えるキンセンカ)
両手の銃は変わりたい、今までの自分を乗り越えもっと強くなりたいという意思。または理不尽な世界と一人生き残ってしまった自分自身への無意識に封じられた殺意の形。
武器以外に殆ど変化がないのは、傷や後遺症などが表出する程自身への強い拘りがなく、見た目もどうでもいい。見た目を飾ろうと心を取繕おうと全て無駄な事でしかないと、ある意味自分の全てに対して絶望し、心のどこかで諦めているから。

花言葉
トーチジンジャー
全てを手に入れる、気取った恋、信頼、慕われる愛、無駄なこと

キンセンカ
寂しさに耐える、悲嘆、別離の悲しみ、絶望、失望、慈愛、初恋


現実の姿
男、17歳(メビウスへ来た時の年齢。18、9歳でメビウスから帰還)
栄養失調で発育が悪く成長期も終わってしまった為、身長はメビウスよりかなり低い(156cm)

基本的には顔などはメビウス内とあまり変わらないが身長体重はかなり減っているし、体も弱い。親を喪った時の記憶と、常にあった死の衝動と孤独により味覚障害になり、食が細く生きる意思が弱く健康とはとても言えない状態になってしまった。栄養失調やストレスのせいかかなり発育悪く小さめで細身、顔色も悪い。年齢の割に細く小さいせいで年齢より低く見られる事も多い。現実に戻った後も栄養失調やそれによる不調でしばらく入院、通院をする事になるだろう。

親を亡くした時に自分も大怪我を負い、右目とその周囲と左足と背中に特に目立つ傷がある。降り注いだ瓦礫やガラス片などにより全身のあちこちに傷痕があり、特に瓦礫に挟まれていた左足は切断こそ免れたものの何とか歩ける程度で運動などは難しく、割れたガラスで怪我をした片目は失明まではしてないが視力は弱い。

心にも深く傷は残っていて、しばらくはマトモに生活するのも難しかったが、頼れる者もおらず遠巻きにされ、別の親戚にたらい回しにされるだけだったので結局独りで耐えるしかなかった。
災害で両親を喪ったので実は地震や嵐など災害が起こりかねない事全般が苦手で、軽度の閉所、暗所恐怖症もあるが、これも表には出さないようにしている。

帰還後は帰宅部メンバーから心配され、一緒に行動する事も多くなった為、食生活などは改善され、もう少し健康的になってきている。

帰宅部エンド、または帰宅部と楽士を経た上で現実に帰る場合は、自分を助けてくれたμと仲間を助ける為に、死のうとまでした現実へと向き合う決意をする。楽士エンドの場合は、全てを信じきれず現実から逃げるように自暴自棄になり、それが無意味で殆どの人にとって救いにはならないと知りながらもソーンについて理不尽な世界への復讐を果たす。
どのルートであっても、帰宅部(楽士も経ている場合は楽士たちも)の事は大切だと思っているが、楽士エンドの場合はただ彼が臆病で向けられた親愛を信じきれず、理不尽な世界への憎しみを捨てられず、誰かの身代わりにされたくなくて、常に好奇心によって壊されてきた彼は全てを壊し空回りする愛情深さが反転して哀れな化け物となってしまった。

次のページには本性部分と、まだ書けてない現実に帰る時の事、あとはイメージ曲や、設定のどうでもいい事が追記であります。