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河童の皿箱
2025-12-18 08:47:50
3250文字
Public
遊戯王:短め(2025年度)
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The Grand Creators
煌めく世界を…
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ザブンと寄せた、水の音。色鮮やかなる、幻惑の水。ド派手に彩り、鮮烈で。
視線を向ければ、人人人。拳を突き上げ、叫びを上げて、狂瀾怒濤に荒れ狂う。
それは、あらゆる文化を生み出す源流。遥か遥か昔、人は水辺に身を寄せた。水は人の暮らしを作り、人は街を作り上げ、街は文化を編み上げた。それは色であり、それは音であり、それは物であり、それは舞であり。古く古くに生まれたそれは、伝え、受け継ぎ、連綿と。
それは、あらゆる文化の交わる支流。人々はついに船に乗り、巨大な水を越えた。異なる人と、人が出会った。それは決して平穏なものではなかった。けれど色は、音は、物は、舞は。その時流の荒波に、姿形を変え、途絶え、望まれ、また生まれる。
それは、あらゆる文化に繋がる本流。人々が水の隔たりを超えたころ、空に都市が作られた。人々は空へと集った。遥かな過去の塔の上、さらなる未来を求めては、描き、奏で、象り、踊った。たくさんの人々が切磋琢磨をしていた。誰が最も良いものを作れるのかと、誰もが競った。そして摩天楼の隙間を飛び交う、その色を見た。
人々はその色彩に目を奪われた。色彩は龍となり、咆哮した。
龍は描いた。高き高き上を目指す姿を。
龍は奏でた。神代の歌声、旋律を。
龍は編んだ。未だ知り得ぬ未来の形を。
龍は舞った。八百万の神の心を。
龍が起こした大波は、あっという間に人々を狂乱の渦へと呑み込んだ。強き強き波は、それまで築かれた固定概念を、理想の姿を、破壊しつくした。突如現れた天災に、人々はあんぐりと口を開けた。そんな姿を見て、龍たちは笑った。越えられるものなら、越えてみろと。
人々は躍起になって、龍の後を追いかけた。龍は笑って、嵐を起こした。嵐は流れをかき回した。誰の手にも余る龍の力、けれどこれもいつか、龍の力を作り上げるそれと同じ、歴史の一部となるのだろう。
でも、今は。過去と未来を結ぶ、今だけは。過去も未来も関係ない。ただそこにある龍の色を、音を、形を、舞を。飲み込み、呑まれ、巻き込まれ。熱狂の嵐の中で踊り狂えば、あぁなんて心地が良いのだろう。原初の歓喜、原初の恐怖。脳ミソがかき混ぜられては、もうその境もわからぬ。
しんと静まる、ネオンの街。流れの中心、龍の群れ。楽しかったと笑い合っては、さあ、次はどうしようか。誰も追いつけないほど、もっともっと遠くまで、もっともっと高くまで。一緒に泳ごう、遊んでいこう。今までも、これからも。
浮世絵師は筆を振り回す。雅楽師は楽器を爪弾く。人形師はカラクリを動かす。能楽師は面をかける。かの龍たちの行く先には、また波と、渦と、熱が生まれて。
さあ。極めく世界を、ここから。
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