ろころころ
2025-12-15 19:59:30
4046文字
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お船の上で警察に喧嘩を売るあぐちゃんの話

お船貰った次の年のクリスマス時空




「アグニスくんから呼んでくれるなんて珍しいね。何かあったの?」

海の夜は暗い。窓の外を覗けば、どこまでも広がる漆黒。波の模様すら目視出来ず、水面が続いているであろう島の明かりすら見えない。
………そんな中。みずタイプの彼は、特に苦労した様子も見せずに海上を進むアグニスの部屋へと舞い降りた。

「来い」
「えー?何されちゃうのかな〜?楽しみだな〜」

ヘラヘラとした笑みは、きっと嘘では無い。
表面上の愛想笑いを多用する、この男の笑みが嘘か本物か見分けが着くようになってしまったのは少々解せないが。この男がアグニスに対してとても甘いのも知っているし、彼がよく言う「アグニスくんになら何されても嬉しい」という戯言も嘘では無いことだって知っている。何せ、アグニスがピンを刺さないと珍しく落ち込むような奴なので。

「それ、飲め」

机の上に置かれた錠剤と紅茶を指して、アグニスは一言そう言った。

「なになに?もしかしてアグニスくんからのプレゼント!?嬉しいな〜!大事にするね!」

ミランは机の上の錠剤を待ちきれないと言わんばかりの様子で手に取ると、口に放り込み紅茶で流した。

「美味しいよ!ありがとう、アグニスくん!それで……

男は微笑んだ。

「アグニスくんは、寝てる俺に何をしてくれるのかな?」
「さぁ?お前が嫌がることだよ」

アグニスはくつくつと嗤う。

「俺はアグニスくんになら、何をされても嬉しいよ」
「くくっ、よく言うよなァ。おいクソ野郎、俺と"賭け"をしようぜ?」

そう言って、アグニスは自分よりも背丈の高い男を寝台に押し倒す。

「明日、お前が俺の悪戯に絶望したら俺の勝ち」
「へぇ。じゃあ、俺が喜んだら俺がの勝ちってことね」

そう言ってミランは、綺麗な笑みを浮かべた。