いを
2025-12-15 19:06:02
1717文字
Public タグ、掌編、その他
 

タグまとめ33-③

くらくら
うきまほ
それぞれフォロワーさんのお子さんお借りしています。


 頭数個分下にある顔を見下ろす。どうしても、見下ろすようになってしまうので、たおれた古木にゆっくりと座った。持った杖がゆるくなった土の感覚を手のひらに伝える。
「あの星を、」
 指差した先を彼――あるいは、彼女が見上げる。白く、そして銀色に輝く強い星。力強く、そして美しさを誇るようにまたたいている。
「あの星が見えるのは吉兆のしるしだ。キノコノちゃん、主の願いがもしかすると叶うかもしれないよ。ひとつの願いを強く、長くこころに抱えたものは清いとわたしは思っている。澄んだ魂やこころを持ったひとだ。そこの清流のようにね」
 赤い傘がゆらゆらと揺れている。流れる清らかな水を見つめているのだろう。ふふ、とほほえむ。未来ある子がどうかいつまでも、夢と願いを持てますように。イゾルデは星に願った。