万年青
2025-12-13 09:08:44
3096文字
Public ポケ擬
 

自ポケ擬(温泉回)

うちの子達がわちゃわちゃしてるだけ


女湯
「ふぃ~っ!やっぱり
 温泉は気持ちいいな!」そう言いながら、
ランカは飛沫を上げながら湯船に浸かる。
「あれ?水は苦手でも温泉は好きなんだ。」
「なんだよリーナ、文句あるの?」
「いや、ただ疑問に思っただけです。」
言い合っていると、脱衣所辺りから
騒がしい声が聞こえてきた。
「あたしは、入らないって言ってるだろ!
 離せ〜!」
「あなたを1人には出来ないわ。」
「ここまで来たんだから入りましょうよ。」
暫くしてミズハに掴まれたラックと、
のほほんとした様子のルミアが入ってきた。
「ラックさん、どうしたの?」
ランカが問う。
「あたしは入らないって言ってるのに、
 こいつが無理やり連れてきたんだ!」
「だって、あなたを1人にしたら、
 色々やるでしょう?だからよ。」
「ぐっ
ラックの返答に被せるように
ミズハが説明する。

〜数分後〜
皆で広い湯船に浸かっていると、
ルミアが急に立ち上がった。
「この壁の向こうの景色は
 どんなのかしら?」
そう言いながら、竹垣に近づく。
「ちょっ!!ルミア?!」
「ルミアさん待って!!」
ランカとリーナが慌てて
ルミアを追いかける。
2人が追いつく頃には、
既に竹垣に手をかけているルミア。
「ルミア、そっちはダメだって!!」
「ルミアさん、そっちは男湯ですよ!」
「でも、気になるじゃない?」
「「ダメダメダメ!!」」
2人してルミアを竹垣から遠ざけようと
羽交い締めにする。
「ちょっ!!ルミア?!力、強いんだけど!」
「ルミアさん、お願い!
 湯船に戻りましょう!ねっ!」

そんな騒ぎに乗じて、
ラックは脱衣所へ向かおうとしていた。
(今のうちに)
それをしっかりと見ていたミズハは、
徐に指を動かす。
「ギャッ!!」
途端に、ラックが悲鳴を上げる。
「どうした?!」
「何があったんですか?!」
「なになに〜?」
その声を聞いて、ランカ、リーナ、ルミアも
近付いてくる。
そこには、両手足を氷漬けにされた
ラックが、ミズハに怒鳴っている姿が。
「ちょっと!何するんだ!!動けないだろ!」
「あなたこそ何をするつもりだったの?」
「ただ、上がろうとしただけだろ!」
「本当かしら?騒ぎに便乗して
 色々やるつもりだったんでしょう?」
……ち、違う!!」
「図星ねじゃあ、私はこれで失礼するわ。」
「ちょっと!あたしはこのまま放置か?!
 凍傷になったらどうすんだ!」
「ここは温泉だから、溶かす方法は
 いくらでもあるでしょう?
 ランカちゃんもいるし。」
それじゃあ とランカに目配せして
脱衣所へ向かうミズハ。
ミズハが立ち去ってから、
慌ててラックの氷を溶かし始める3人。
「ラックさん、火の勢い強くない?」
「全然。もう少し強くても良いよ。」
ランカが炎で溶かす一方、リーナとルミアは
風呂桶にお湯を汲んで
凍っている場所に掛ることに。
「ルミアさん、ここにある風呂桶全部に
 お湯を汲んでください。」
「は~い。」

〜数分後〜
何とか氷を溶かした3人。
「ありがとう。助かった。」
「冷えちゃったから、
 また温もり直して出ようか。」
ランカの提案で、再度湯船に浸かる4人。
今度は穏やかな時間になりそうだ