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ろころころ
2025-11-27 03:46:34
4129文字
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安寧キャンセル界隈
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「
……………
難儀な子だと思わない?アレルヤ」
取り残されたグロリアは、その場にはいない弟に向けてそんなことを呟く。
彼が元々、刺激的なものを好んでいるのは知っていた。口の中でパチパチ弾ける飴、遊園地のジェットコースター、危険と隣り合わせのサーカス。こうした"刺激的なもの"をよく好み、それらを自ら摂取しているのがリグという青年だった。
──────しかし、最近の彼の楽しみ方は度を超えているとグロリアは思う。
少数のギャンググループに単独で乗り込み、全身を真っ赤に染めて帰還し一番に放った一言が「色違いになりました♡」だった時は
…
それはもうぶっ飛ばしてやろうかと思った。
しかし何時からか。彼のそうした行為が、グロリア達がこうして酒を嗜むのと同じ目的であると理解出来るようになった。過去に着いた耐性で酒にも酔えず、かと言って性の方面には良い記憶が無いようで自ら手を伸ばさない。
もっと言うなら、恐らく彼には
……
健康なポケモンであれば一年に一度は迎えるはずの発情期も無い。何故か?グロリアの予想だと、『最終兵器』の放射物質を浴びた影響だろう。『最終兵器』は生き物を根絶やしにする為に生み出された存在。故に、生殖機能ですら奪う恐ろしい効果を持っているのだ。
そうとなってしまえば
…
グロリアだってこうやって酒を飲んでいる以上、止めることも難しくなる。
おまけにだ。彼は他者からの内部への干渉を許さず、上辺だけで物事を思う様に動かすことが出来る。故に、聞かれたら都合の悪いことは避けて、自分が主導権を握れる話題だけを気づかれないように回すことが出来る。グロリアにとっては、あの青嫌いなルチェよりも手強い存在だった。
結局未だに解決の糸口が見つかっていない
…
というところで、フロウの話をユピテルから聞いた。この場で振ったのは間違いだったかもしれないが、彼の反応的に全く見当違いという訳でも無いのだろう。
「
……
ねぇアレルヤ。フロウが少しでもあの子の寂しさを埋めてくれるのならば、あの子が傷つくこともなくなるのかしら?」
窓の外に広がる空に向けて、グロリアはそんなことを語りかける。故郷で同じ空を見上げているだろう弟も、きっとグロリアの提案には頷いてくれるはずだ。
──────ガラルの子らに、幸多からんことを。
グロリアは守り人として、そう願う他無いのだから。
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