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けーだい
2025-11-24 03:08:21
1540文字
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違うこと
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寝転んだ彼の胸にまた手を当てる。あの時と違って直接触れた体温は、先程までより幾分落ち着いているような気がした。
「そんなこともあったんですよ」
掌に感じる肌は心地が良かった。よく馴染んだ感触に頬を預けると、彼は少し擽ったそうに身じろいだ。
「わかってもらえてよかった」
仰向けだった彼がこちらを向く。そうして私の身体全部を抱え込んでしまうから、私からは顔が見えなくなってしまった。
「
……
拗ねてますか?」
「ううん」
その声は至って穏やかだった。顔を隠した訳ではないらしい。けれど彼はそのまま動かなった。
「俺はね」
「え?
……
ん」
背中を彼の指が撫でていく。触れるかどうかのその手つきが、擽ったさよりも快感を引き摺り出して、思わず腰が揺れた。
「あっ
……
」
「多分、知ってたよ」
悪戯な指先は止まらない。さっきまでの熱をもう一度呼び起こすように、上から下へと辿っていく。それに素直に反応する私の身体は、どうしようもなく、彼とは違う。
「何、を」
上がり始めた息で問いかけると、彼がやっと笑うのを感じた。
「貴女が女の子だってこと」
「やっぱり拗ねて
……
あ」
ぐるん、と視界が回る。気付けば真上には濃い青があった。それはもうすっかり慣れた熱を持って私を見詰めている。
「ね。もういっかい」
いい? と伺う従順な、けれど獰猛な、私と全く違う生き物に手を伸ばす。きっと彼は本当に知っていたのだろう。だからずっと、今も、大事にしてくれている。
なんだかとても擽ったかった。ふ、と息が抜けるように笑みがこぼれる。
そして彼の首に腕を回すと、どうぞ、と全てを開け渡した。
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