MN*B
2025-11-12 18:49:43
2000文字
Public 宗おに:二次創作
 

【宗おに】自分よりデッカい人に遭遇するおにいさん

ゲーム主人公が巨女と巨男の2パターン。勧誘するおにいさん目線。
男女選べなかったのでどっちも書きました。八尺ほどじゃないけど、2m前後はある感じ。(具体的には、女:198/男:215くらい)
個人的に夢小説として個性を削って書くのが趣味なので、読む側が没入できるように平均的に見えるように書くことが多いだけで、強個性が嫌いなわけじゃないです。というか、いつも別に低い高いとも書かないので、マジで読む方のイメージに寄るんじゃないかなあと。
注意書きに性別がないなら、本文中にもまず分かるように書いてないはずです。一応そのつもりで書いてます。



戸口が深淵に繋がっている。最初、俺はそう錯覚した。扉の向こうに白と黒しかなかったからだ。
その二色が蠢いたかと思うと、同じ色彩で構成された人の顔が上から現れて、俺と目線を合わせてくる。黒い目に黒い睫毛が白い肌の中に浮かんでいて、端整な顔立ちが作り物めいて見えた。
そこで俺はやっと、白と黒の境目になっているⅤ字がシャツの襟ぐりで、さっきまで見ていたのが黒い服と人の肌だったということに気がつく。
彼はひょろりと縦に長く、その中でも一際に白い首が鶴のようだった。

そんな彼が玄関口の縁に手を当てて、こちらを覗きこんできていた。左や右ではない、上に手がある。
俺も電車に乗る時に釣り革ではなくそれが下げられている横棒を掴む事はあるけど、この人は荷物棚に肘が置けるんじゃないかと思わせてくる。単純に、自分より大きい。それだけで少し気圧された。
こちらをじっと見てくる頭が傾いで、長くて黒い髪が肩からこぼれる。

「宅配の人、じゃない……?」

心細さの滲んだ声が長身痩躯から発された。俺は理解が追い付かなくて、その顔をまじまじと見つめてしまう。
よく見ると、切れ長の目元には泣きボクロがついている。それが一層、不安げな表情を助長させていた。

俺が目的を告げても、入信を勧めても、彼は黙ったままだった。黙って、首を横にフルフルと動かすだけで、初めの一言以外ほとんど喋らなかったのだ。
意思が弱いというより、警戒がまだ解けていないのだろう。見た目とは正反対ともいえる、控えめな性格のようだ。
放っておけない。俺より若いからという理由だけでなく、きっと独りになってからずっとあの調子かと思うと、黙って見ていられなくなる。……でも、焦ってはだめだ。

俺は笑って、また明日も来ることを伝えた。それでも彼はやはり黙ったままで、背中を丸めて、そっと扉の向こうに姿を消してしまった。
閉じた扉を見つめて、俺はしばし考える。どうすれば彼が頷いてくれるかを。
早く、その孤独と不安から救わないと。――俺が守ってあげないと。



主人公
見た目と中身のギャップが激しい系。
よく「バンドやってる?」とか聞かれる。やってない。飼ってる蛇をひたすらに可愛がってるだけで一日が終われる。

おにいさん
自分よりデカい人に庇護欲が湧くことになった。この人は独りでいさせちゃだめだ(なお実際はそうでもない)。
この主人公の場合だと、守らなきゃと思っていた対象から、いざという時に芯の強さを見せられることになる。