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夜明 奈央
2025-10-31 05:50:57
1767文字
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久々綾
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久々綾 ごはんよりお風呂より先に
現パロ「ごはんにします? お風呂にします? それとも僕?」ってやる喜八郎と後日談
初出 1ページ目:2025年10月26日 2ページ目:同30日
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「ただいまー」
玄関が開いて、久々知先輩の声が聞こえた。そろそろ帰ってくる頃だろうとは思っていた。玄関に駆けていって、まだ靴を脱いでいる先輩の胸に飛び込む。先輩はちょっと蹌踉めきつつもしっかり抱き止めてくれた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
三和土の高さ分いつもよりちょっとだけ身長が近い。肩に顔を埋めて、先輩の温度を堪能する。満足するまで抱きしめてから、一歩離れた。
「ごはんにします? お風呂にします? それとも僕?」
常套句によるちょっとしたおふざけ。先輩の帰りが待ちきれなくて、ごはんもお風呂も準備万端だ。
ああでも、ずっと待ってたからできれば先に一緒にごはんを食べたい。
「これ、喜八郎選んだらどうなるの?」
「えっ」
この場合の“僕”っていうのは一般的にはえっちってことなんだろうけど、僕たちはまだちゅーまでしかしたことがない。だからこんな急展開は想定外も想定外。久々知先輩が冗談に乗ってくるなんて思いもしてなくて、「え」の口のまま固まってしまった。
「喜八郎のこと吸ってもいいのかな? それか俺の膝だっこでごはん食べるとか? ちょっとお行儀悪いかな」
えっちのつもりはないようだが、続く提案はちょっとどころでなく恥ずかしいものばかりだ。それに近いことはしたことがあるような気もするが、それまでの流れでなんとなくそうなるのと改めて要求されるのとでは訳が違う。どこまで本気かわからず困惑していると、先輩が僕の頭をぐしゃぐしゃに掻き回した。
「冗談だよ。お腹空いてるからごはんにしようかな」
呆気に取られる僕を置いて、キッチンに向かう。揶揄ったつもりが揶揄われたのだと気づく。なんだか負けたようで悔しい。先輩は鍋の蓋を開けて夕食をチェックしていて、もうこの話は終わりにするつもりみたいだ。反撃のつもりで、その背中にどんと体当たりするみたいに抱きつく。
「僕を選んでもいいんですよ」
「今日は疲れてるから、そういうのはまた今度ね」
恥ずかしくて顔が上げられないでいる僕の頭を先輩が優しく撫でる。なんだか子供扱いされてる気がするのは不服だが、先輩が優しくて良かったなぁとは思うのだった。
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