保科
2025-10-29 21:47:05
1464文字
Public スタレ
 

入部届!

アオハル応援歌時空の列車組 学パロ 
なんか続かせたいな〜と思っていたけれど思ったように文字が続かなかった 半分供養

「部活、やりたい!」
はい、と手を挙げた三月を、床に寝そべる星と、正座で茶を揺らす丹恒はぼんやり眺めた。どちらからともなく顔を見合わせる。
……部活って許可制?」
「学内の許可を取れば誰でも可能だが。俺たちの認可は不要だな」
「違ーう!これはウチの宣誓ってやつ!」
ぼんやりとした正面二人に、ブカブカのカーディガンごと三月は両手を振り上げた。「二人とも冷めすぎ。ウチのハッピースクールライフのこともっと考えてよ!」
「確かに。新一年生って、そういう夢見る生き物だったよね……懐かしい」
「先週まで俺たちも一年生だったというのに、何故そこまでしみじみ出来るんだ」
進級しただけで何も変わらないぞ、と丹恒は冷静に指摘したが、深々頷く星はどこ吹く風である。
三月が、部屋の中央のちゃぶ台に手をついて身を乗り出す。
「2人は部活って入ってたっけ?
ね、一緒にやろうよ!絶対楽しいよ!」
「俺は既に茶道部に入っている。無理だ」
「私は何も入ってないけど……、野球部の助っ人やってるよ。銀河打者としてはね」
「じゃあ丹恒は無理だけど、星は確定ね!」
「えー……
ごろごろ、抵抗するように星が床を転がる。
「星」
丹恒の呼びかけに、仰向けの星が目を向ける。
「頼む。三月一人では心配だ」
「丹恒、ウチのこと小学生のちびっ子だと思ってるフシない?」
「そんなことはない。お前は既に立派な高校生だろう」
「ぐ。ちょっとうれしい……
……しょうがないなあ」
よいしょ、と起き上がった星が、ぐしゃぐしゃになった髪を手櫛で梳きながら胸を張る。
「丹恒先生たっての頼みだし、なのも私がいなくて寂しいってなら、仕方ない。
入ってあげるよ!」
「え、別にさみしくはないけど」
………さーみーしーいーよーねー」
「ちょ、こら、頭でみぞおちぐりぐりするのやめてよ!」
「暴れるな。ちゃぶ台が揺れる」
三月がぶつかってガタガタと鳴る机から、さりげなく湯飲みを持ち上げた丹恒がため息をついた。
「それで。そもそも、お前は何の部活をやるつもりなんだ。写真部か?」
「ううん。軽音部!」
―――
面食らった顔の丹恒が、三月のお腹辺りに抱きつく星に視線をスライドする。星がぱちくりと瞬いた。
「もしや私に眠れるギターの才能が……?」
「いや、ないだろう」
「ウチも当然できないから、一から皆で頑張るの!でもウチはボーカルでギター!決定ね〜」
「私は余りパートかな。これは」
丹恒がいない以上、譲る立場になるのは自分なことを察して、星は乾いた笑いを浮かべた。まあ、元より、こんなに楽しそうな三月を止めるつもりは毛頭なかったので不満はないが。どうせ、楽器はすべて初心者だ。
丹恒が、む、と息を零す。
……意外だな。お前は、音楽に興味があったのか」
「ん?音楽っていうか、触れたもののないことに興味がある感じ!だから、一番青春ぽい軽音部にするんだ〜」
――成程。いいんじゃないか」
頷く丹恒に、やった!と三月が歓声を上げる。
「星、頑張ろうね!アンタは2年生なんだから柱にならないと!」
「軽音部の柱になれってこと?オッケー。じゃあ丹恒先生、私達のファーストライブは見に来てよね」
ぐ、と突き出された星の拳に、苦笑気味の丹恒が軽く拳を重ねる。
「勿論だ。存分に喧伝してやろう」
「丹恒丹恒!メジャーデビューしたらシングル買ってね!」
「夢が早いな……
三月のはしゃぎ声に対し。呆れた声色ではあるものの、丹恒は不可能とは言わず、小さく笑うにとどめた。