sousakuyamamusume
2025-10-13 10:55:06
1072文字
Public ヴィクター
 

冬の日

寒いのが苦手なヴィクター


 ……寒い。
 この身体になってからというもの、暑さ寒さに極端に弱くなった。
 身体が軋む。全身が砕けそうだ。嫌な記憶を、思い出す。
「ヴィクターさん、ドア開けられそうですか。」
 ドアの向こうから声がする。
 ……あと数歩が、遠い。
「開けます。まずカイロです。寝る前には外します。寝室借りますね。よし、湯たんぽであったかくしときました。毛布も追加で持ってきましたよ。動けそうですか?」
 いつも以上に早口だ、と感じるのは、彼女が早口なのか……私の思考が、遅いだけか……恐らく、後者、だろうが……