トウメイ希望
2025-10-11 16:25:55
4541文字
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【ルデナナ】まめまめしいてまめ その2【ラブコメ】

ひたすらナナミの手にマメができる話その2。今回若干下ネタ入ってるのでご注意ください。
こちらも以前は某所で公開していたのですが、諸事情により非公開にしたため、こちらでひっそりと公開します。




 穏やかな波が、白い砂浜で遊んでいる。水底に光の輪が揺らめいた。
 その砂浜をじゃぐじゃぐと踏み歩きながら、ザハゥは人影を見つけて「おっ」と手を上げた。
「おぉーい、トトタラのばーさん!」

 光の中で、トトタラはザハゥに向き直った。話しやすい距離まで近づくと、ザハゥは塩嗄れた声で問いかけた。

「ルデゥスいるカ? 頼みたいことがあってナ」
「ルデゥスなら、今頃は宿ニ」

 その瞬間、にわかに宿の方が騒がしくなった。鳥たちが一斉に飛び去って、北の空が黒くなる。
「ウワ、なんだなんダァ? ずいぶんと今日は騒がしいナ」
 ザハゥは手をかざして、飛び去る鳥たちを見送った。何やら剣呑な雰囲気だが、海も風も落ち着いていて、鳥が騒ぐような理由は思い当らない。

 同じ方向をじっと見つめていたトトタラが、ふーむと呑気な声を上げた。
「すまんノウ、ザハゥ。ルデゥスはたった今調子が悪くなったようジャ」
「ン? どうしタ、風邪か?」
「ひゃっひゃっ、そんなもんジャノ。……ああも黒いオーラを食らっては、ただではすむまいテ……
「? そうカ。良く分からんがお大事にナ」
 
 後半はよく聞こえなかったが、ザハゥはあっさりと流した。細かいことは気にしない性格だ。トトタラは頷いた。

「それで、ワシの孫になんぞ用かノ? ことづけておくゾ」
「シャルクが椅子を壊しちまってナ。新しいのを一つ、作ってもらいたかったんだガ……
 調子悪いんじゃあしょうがないカ。また明日、ダナ」
 
 ザハゥはおおらかに言い放った。雲一つない晴天で、大きな影が、砂浜に黒く焼き付いていた。

「ああ。ソレはまた明日、ジャノウ」

 トトタラは鷹揚に言い放って、海の向こうの空を読む。
 日差しは、明日もまた強そうだった。