sousakuyamamusume
2025-09-27 11:16:29
351文字
Public 赤徳
 

アザ

アツ徳

「アツシ、背中のそれどうしたの?」
 背中?
 言われて、思い出す。ああ、これは……
「昔、父に殴られた跡です。参ったな、そんなに目立ちますかね……。」
 あえて何事もなかったかのように話す。
 あまり悲壮感ある言い方をしても彼女を困らせてしまうだけだ、だから――
「困っちゃうよね、服で隠れるところばっかり殴るから。」
 世界の時間が、止まった。
 彼女、今、なんて……