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hatonyannyan
2025-09-26 00:24:07
1698文字
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灯火を吹き消して(前)
よくある2周目記憶ありヴくんネタ
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「
……
に、にいさん」
消えた蝋燭の煙よりもか細い声に顔を上げると、まさに蒼白といった顔色のフェニックスが呆然とこちらを見ているところだった。丁度いい。見せつけるように、殊更ゆっくりとクライヴであったものから剣を抜く。刃が深々と刺さっていたにも関わらず、血は一滴も流れることはなかったが
……
さて、雛がそのことに気付けるかどうか。
剣を軽く振って、切っ先に突き刺さっていた結晶をフェニックスのほうへ放ってやる。彼から取り出したそれは煌々と燃え盛る炎を内に閉じ込めたかのようで、私を焼いた「クライヴ・ロズフィールド」を髣髴とさせる。彼らしいが、「器」には必要ない。
「私にも器にも必要のないものだ。くれてやろう」
落ちている器を拾いあげると先程の消え入りそうな声など欠片もない苛烈さで雛が叫ぶ。
「返せ!兄さんを返せ!」
「これは元より神の所有物。それを返せとは、片腹痛い」
兄弟揃って傲慢なことだ。さてその傲慢は神を打ち破れるのか、それとも器を満たす酒となるか。暇潰しにはなるだろう。
「せいぜい足掻いてみせることだ。お前も火の子の片割れであるというなら」
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