保科
2025-09-15 23:36:13
5922文字
Public スタレ
 

ながよづきの小話

愛しの開拓者……♭←次バージョンは一体全体どうなっちまうんだ……

「雨か……三月、星、傘は持っているか?」
「えーと、ちょっと待ってね……あちゃあ、忘れちゃったみたい。星、アンタは?」
「奇遇、私も持ってない!」
「なぜそうも元気なんだお前は……?」
「もー!だめじゃん!
……しょうがないなあ、アンタは丹恒に入れてもらいなよ」
「了解」
「構わないが……待て。三月、お前はどうするんだ」
「えーとね、ウチは……あ!いた!長夜月〜!」
……?何、なのか」
「傘入ーれて!どうせ持ってるでしょ?」
「確かに、持ってはいるけれど……
「ダメ?」
……………、丹恒」
「入れてやってくれ。俺の傘では流石に狭い」
……、アンタが良いなら、まあ、いいケド……
「やったあ、ありがと!一回この傘入ってみたかったんだよね」
――そうなの」
「うん!赤くて黒くてダークでクールって感じ?カッコいいよね〜」
「ふうん。そう。ま、悪くないセンスじゃない」
「淡白だなあ……

「ねえ丹恒、あれさ、すごい喜んでない?」
「お前は余計な口を挟むな。とっとと行くぞ」
「あー待って待って待って」


ーーーーーーー



「わ!見て見て長夜月、メニューの端!カップル限定パンケーキだって。
すごい美味しそう!はー……ウチとは縁が無いから憧れちゃうなあ」
「フフ……そうだね。
まあ、アンタがどうしてもって言うなら、別に……♭」
「ま、仕方ないし単品で頼もーっと。で、ジュースつけて〜……長夜月はどうする?決めた?」
「何故?」
「え?何が?」
「ああもう、……いい?三月なのか。
アンタとアタシは鏡の裏表、一心同体でしょう」
「うん?うん、そうだったっけ。なんで急に?」
「それはつまり……カップルでもあるってこと」
「違くない?」
「フフ……照れなくていいよ♭
カップルドリンクも付けましょう」
「めちゃくちゃするじゃん!?」

ーーーーー

「はい、絆創膏」
「ありがと〜。まったくもー、美少女の柔肌が台無しだよ……
「アンタ、手、怪我したの?」
――うわぁ!?長夜月!?いきなり出てこないでよ心臓に悪いし!」
「怪我、したの?」
「ちょ、話聞いてって……ねえ、顔、近くない?怖いんだけど……
「誰にやられたの。――開拓者、答えて」
「私?ええと、まあその、誰、というか……
――そう、言えないんだ。庇ってるってコト?」
……。なの、言っていい?顔面に向けられてる傘の石突が怖いから早く解放されたい」
「うっ……んー……仕方ないなあ……
……
「庇うとかじゃなくて。なのが貰ったケーキ切ろうとして包丁で指切っただけだよ。アンタがわざわざ心配するほどのことじゃないし、恥ずかしいから黙っててって言われてたの」
……。本当?なのか」
……まあ……ウン……
「なるほどね。
……ハァ……アンタって本当、鈍臭いね」
「う、煩いなあ!ウチだって情けないなって思ってるから突っつかないでよ!」
「はいはい、せいぜい足元も注意しなよ♭」
「余計なお世話ーっ!……って、あっという間に行っちゃった。何だったんだろ?」
――なの、愛されてるね」
「え、どこが?意地悪言われただけだけど……?」

ーーーー

「長夜月……じゃあ、ながだね」
「アンタのセンスは本当に運命並みの壊滅具合だね。アタシだってもう少し雰囲気とかを大切にしたいんだけど、その辺りの気遣いはないの?」
「でもかわいいよ?なが」
「人の話は聞きなさい、開拓者」
……分かった。じゃあ、がよにする。宜しくね、がよ」
「ウフフ、何も分かってない……♭」

ーーーー


「長夜月!」
「何?開拓者」
「これ、向こうの屋台で買ってきた飲み物。あげるよ」
「いい。アタシは要らないから、後でなのかにあげて」
「えーでも……なのの分はこっちにあるし。あんたが貰ってくれないとなののお腹がたぽたぽになるけど」
……仕方ない、貰うよ」
「じゃあ、はい。好きそうな味にしておいたよ」
「へえ?…………べ。ちょっと」
「ん?」
「これ、コーラに珈琲混ぜてるよね」
「うん。やっぱあんたは黒いのがいいかなって」
「後少しアタシの機嫌が悪かったら、今頃顔面にこれひっかぶってたこと、ちゃんと理解してね」
「え、ならめっちゃ運良いってことじゃん。ラッキー」
「はぁ……。待って、なら、なのかには何を買ったの?」
「えーと、ホワイトソーダにいちごのやつ」
……………………及第点」
「許されたっぽい」
「これの残りはアンタが飲んで」
「おまけまでもらえた。本当に運が良い日かもしれないね」ヂュー
……不味くないの?」
「美味しいよ。オススメだったんだけど」
……
「長夜月、ため息ついてどうしたの。疲れてる?」
「うるさい」

ーーーーー

「なの〜!」
「何?アンタってばそんな急いでどしたの。も〜そんなにウチのことが恋しいんだ?」
「長夜月呼べる!?」
「ウチは!?ウチのことは!?ウチのこと呼んでよ!!!」
「なののことは当然最強大好きなのLoveフォーエバーだけどいまは長夜月がいい」
……むー。次はうちと遊んでくれる?」
「勿論。3日連続夜通し遊ぼう!」
「それは嫌だよ?」




―――で。なのかのことを蔑ろにして態々呼び出したアタシに何の用?非常事態以外呼ぶなって言ったはずなんだけど……♭」
「く、くびしまる、くび……ギブギブギブ」
「早く、用件を、言って」
「ふう。その、なのの写真が……
「写真?あの子の撮ったヤツ?」
「違う。なの"を"撮った写真がベロブルグの写真館からさっき届いたの」
――ふうん?」
「紙に現像したやつ、めっちゃ出来がいいんだ。絶対長夜月気に入ると思うから見せたくって。
今丹恒も呼んでくるから、最強かわいいなの決定戦しようと思ったんだけど。ダメかな」
――アンタにしては悪くないアイデアかな。ほら」
「え?」
「早く写真見せて」
「(脚組んで優雅にソファーに腰掛け出した……)」

ーーーー

「長夜月、仕掛けていい?」
「そうだね……まずアンタが先行して?倒すんじゃなくて撹乱でいいよ。その間にアタシは長夜を増やして機をうかがうから」
「おっけー。銀河打者の底力見せてあげるよ」「ま、アンタにそんな器用なことができるとは思えないけどね」
「言うじゃん」


「長夜月、どうす――
「そのバットで再起不能になるまで徹底的にボコボコにして」
「うん……
「アタシが先にボコボコにするからその後でいいよ」
「うん……
「なのかを傷つけた罪を地獄で後悔させる……♭」「これ私要るかな……?」


ーーーー

「なんとね〜〜今日はね〜〜大学から長夜月が帰ってきたの!」
「へー、なののセコム帰ってきたんだ。今回の帰省は早いね」
「誰がセコムだって♭」
「うわ出た」
「ちょっと星!言い方あるでしょ」
「ごめんって。やっほー長夜月」
「久しぶりだな、息災か」
「まあね。アンタ達も……、ま、そこそこ元気そうで何より」
「それが取り柄だからね」
「知ってる。ほら、丹恒と星にもお土産」
「いつもすまないな」
「なんで私の土産っていつもSAとかで売ってるドラゴンと剣のキーホルダーなの?」
「内緒♭」
「三月は……もう貰っているのか」
「うん。宅配便で貰った!」
「宅配……
「なのかへの土産なんて選べないもの」

ーーーー

「長夜月!プール行こプール!!!!」
…………今日?」
「うん!あの子と丹恒は行ってくれるって。後はアンタだけ!」
「なのか。今日の最高気温、知ってる?」
「え?38度」
……フフ。死ぬから禁止。全員家から出るのもだめ♭」
「大丈夫だよ屋内プールだし!ね〜そんなこと言わないでよ〜!」
「もっと涼しくなったら行けばいいじゃない。秋とか」
「嫌だよ季節変わってるじゃん!夏がいいの夏が〜っ!ねえ、長夜月……行ってくれないの?」
「こんな炎天下、外出した所でアタシに得がないでしょ」
「あるよ!ウチがおニューの水着になる」「――………
「いいの?長夜月」
……何が?」
「あの子と丹恒に可愛い水着姿のウチ、先に見られてもいいの?ねえねえ」
………なのか」
「ん!」
「あんまりあざといこと言ってると、ほっぺちぎれるまで伸ばすよ」
「え、それはやだ」
……アンタが駆け引き上手いの、納得が行かないな……
「やった!ね、流れるプール行こうね!」
「はいはい……

ーーーー

「長夜月ってさ、な〜んにも言ってくれないよねっ」
……アンタには、大体伝えてると思うけど」
「そんなことない。そうやって勝手に一人で買い物も行っちゃうし。ウチもコンビニ行きたかったのに!」
「外出先まで逐一言うべきなんだ……なら、後で代わりに買い出しに言ってあげるから」「ちがーう!」
………
「ウチと!長夜月で!一緒にコンビニ行きたかったの!」
――2人で行こうが買ってくるものは同じでしょう」
「同じでも、2人でおでかけるするって体験は違うでしょ?」
……そう……
まあ、アンタがそう言うなら、そうなのかもね。
じゃあ……そんなに言うなら今から行く?」
「ん!面倒になったから今は嫌」
……
「なんでつねるの!?」

ーーーー

「長夜月、どこかへ行くのか」
「まあね。ちょっと買い出し」
「そうか。俺も行こう」
………
「どうかしたか?」
「別に、何も企んでないけど?」
「知っている。今、三月に危険は迫っていない。お前が行動を起こすに足る理由は、此処には存在していないだろう」
「分かってるんだ、じゃあ何故?」
「何故とは?」
「アタシのお目付け役のつもりなら、不要だよ。内側でなのかも見てるしね」
「俺も購入したい物があるのは勿論だが……女性が一人で出かける際、護衛役が伴うのはおかしなことではない筈だが」
……丹恒」
「何だ」
「アンタ、変なやつだね」
「突然なんだ。お前に言われるのは心外だが」
「ふふ。なら――エスコート、お願いしようかな♭」
……そういったことには生憎と慣れてはいない。が、全力を尽くそう」


ーーーー


📷️「長夜月ー!いるんでしょー!」
🌙「――絶対緊急じゃなさそうだけど、アタシを呼んだ?」
📷️「うん!ウチとチーム組んであの2人ボッコボコにしよ!」
🌟「ボッコボコにされるんだ私達」
🐉「そのようだな」
🌙「………ルールは?」
📷️「人生ゲームだよ!」
🌙「……そう……少しいい?なのか」
📷️「なあに?」
🌙「ゲーム程度で軽率にアタシを呼ぶのは、良くない事だよ」
📷️「えー。そんなことないよ!大事だから呼んだもん」
🌙「……………
🌟「無言で苦しんでない?」
🐉「思う所はあるが、口にする程ではないのだろうな」
🌙「外野、うるさい。……そう、だからね?」
📷️「うんっ」
🌙「…………………やるからには勝とうね」
📷️「! うん!」
🌟「あ、長夜月の負けだ」
🐉「……まあ、そうなるだろう。順当な結末だ」
🌙「外野うるさい。今からなのかと一緒にボコすから覚悟してよね……♭」
🌟「なのにベタベタに引っ付かれながら凄まれても全然怖くない」
🐉「平和だな」

ーーーー

「あ、なののクラゲじゃん。こんなパーティー車両の端で何してるの」
――
「こんにちはって感じで手上げてくれる、めっちゃフレンドリー。なのは一緒じゃないんだ」
――
「えーと、そのジェスチャーは……寝てる?」
――
「マル。そっか、……
――
――じゃああんたって長夜月?」
『へえ、気付くんだ。やるね』
「なのが寝てるならそうかなーって……うわクラゲが喋った!?」
『キメラがしゃべるならクラゲも喋るでしょ』
「そうかな……そうかも……?」
『なのかが見ておいでって言うから、列車を見て回ってたところ。あの子の目で見える範囲とはまた違うね』
「なのの体、借りないの?」
『寝てるあの子の体を借りる理由がないもの』
「頼まれたら喜んで貸しそうだけど」
『喜んで貸してくれるから借りないの』
「そういうもの?難しいね」
『そんなことない、簡単だよ。アタシがあの子を大切にしたいってコト。……ああ、そう。開拓者のオススメの場所とかある?』
「んー。じゃあとっておき」
『へえ?』
「特別に私のマイルームに案内してあげるよ、――愛しの長夜月」
………
「あっ痛い!ねえなんか触手刺さったんだけど!」
『アンタのそういうところ、やっぱり気に食わないな……♭』
「えーんえーん。ちょっと言いたくなっただけなのに」

ーーーー

『開拓者♭』
「うわ出た長夜月(長夜フォーム)!?」
『失礼な反応。チャットに返事がないから、なのかが寂しがってるけどアンタはさっきから何を……なんで一人で人生ゲームやってるの?そんなに孤独なの?』
「えっ……丹恒もなのも長くひとりぼっちだったって言うから……私も体験してみようかなって」
『人生ゲームで』
「うん。……虚しい、パーティゲームで1人駒を進めることが……2人が味わった孤独、感じる……!」
『ねえ』
「何?そういう訳で手出しは無用だよ長夜月、これは私の戦いだからね」
『アンタってやっぱりただのバカ?』
「なんでそんなひどいこと言うの!?」
『他に言葉が思いつかなくて』

ーーーー

「長夜月にとって私って『愛しの開拓者』なんだよね?」
……自分から恥ずかしげもなく確認することじゃない気がするけど。アンタはどう思うの?」
……、そうだと、嬉しい!」
「へえ」
「私も長夜月のこと、ゴミケーキと同じくらい好きだし。そうなら相思相愛じゃん」
「基準不明の例えはやめて?」
「えー……なら、開拓者スペシャルカクテルより上」
「せめて人で例えて欲しいけど……。ま、アンタのことはそこそこ気に入ってるよ。なのかのお気に入りだしね」
「そこそこなんだ」
……まあまあ」
「私はあんたのことしっかり好きなのに、まあまあなんだ」
……
「今面倒くさいって顔したよね!」
「ちょっとしかしてないって。……なら、結構好き、ってことにしておいてあげる。それでいい?」
「なんか、かなり目に妥協っぽいけどまあ……
「ふふ。いい子だね、『愛しの開拓者』?」
……やっぱり納得いかない、すっごく好きに変更して!」
「だーめ。それはなのかのものだから、アンタにはあげないよ♭」