sousakuyamamusume
2025-09-15 19:49:12
1304文字
Public バルディ先生の夢小説
 

異変

異変を見逃さないこと
異変を見つけたら、すぐに引き返すこと
異変が見つからなかったら、引き返さないこと
8番出口から外に出ること


「終わんねぇな。」
「うん。」
 いいさ、終わらなくても。
 このままここで死ぬなら、そうなるべきなんだ。
 だって、そうだろう?
 外に出たら、この『傷のないルイ』はいなくなる。
 8番出口の外側には、僕の犯した罪がある。
 だから、罰なんだ。
 罪悪感を抱えたまま、僕はここから出られずに――
――なぁ、先生。」
「わかってるんだろう?本当は。」
 ル、イ……
「なにを、言って」
「『本物のルイ』ならきっと、あんたを引き留めたりしなかったんだろうな。」
 ちがう
 ちがう、ちがうちがうちがうちがう
「ルイはそんなこといわない、ルイに傷などあってはならない、ルイは、ぼくは」
「なぁ、先生。」
「気付いてなかったのか?」
「スマホ、電源切ってなかったんだな。」
 『ルイ』にいわれて、震える手で、スマホをとりだした。
 そこには、妻と子からの通知だけ、じゃ