九条空
2025-08-28 02:02:07
13338文字
Public Other
 

【忍パラシナリオ】とりかへばや

人数:3~5人用
所要時間:不明



※ここから先は忍者同士で天誅が出来ます。
天誅が下せる場面は、
・外来語を使う
・殿様の任務に反した行動を取る
・忍者同士で敵対した行動を取る
といったところです。GMの判断で、下そうと思った天誅が認められない場合もありますし、GMが天誅を下す場合もあります。

それぞれの忍者は、東山城が里に協力を要請して、派遣された選りすぐりの忍者ということになっています。
忍者の間では、「殿様の任務の遂行中は、里同士の敵対関係は気にせずに、協力して任務に集中すること」という掟があります。
そして、殿様の前では隠密な行動はできません。つまり裏チャット禁止です。



ここは東山城にほど近い、とある飯どころ。
貸し切られたそこに、4人の忍者たちは呼び出されたのだった。
4人の忍者たちは、2人の男と対峙している。片方はきれいな着物を、片方はややみずぼらしい着物を着ている。
きれいな着物の男が話し始める。

「よくぞ来たな、優秀な忍諸君。主らは、それぞれの里に推薦された選りすぐりの忍ということだが、それはまことか?」

「ほう、そちらのくノ一は、そうとうな美女であるな」
「そちらは、鳥池の里の長によく似ているな」
「そちらの……男か? 女か? わからぬ忍はどうだ?」
「最後に残った、とくになんの変哲も無い忍、お主は優秀か?」

「よいぞよいぞ、ならば皆で協力して、わが任務のために尽力せよ」
「今回の依頼人であるわしは、東山城に仕える側近である。そしてこちらの村人に扮しているお方が、我が東山城の殿様であるのだ」

「故あって、殿様は城のものに気づかれずに外に出なければならなかった。そのために、影武者を用意したのである。今、東山城にいて、殿様として振舞っているのは、殿様の影武者である。用事が終わった今、殿様は影武者と再び入れ替わり、城に戻らなければならぬ。お主達には、本物の殿様と影武者の殿を入れ替えてほしいのだ」
「殿様が影武者と入れ替わっているということは、城のものは当然知らないし、知られてはならぬ。殿様を護衛しながら、城に潜入してくれ。お前たちはあくまで忍者として、存在が気取られぬように任務だけを遂行してまいれ。いいか、くれぐれも盗みなどといった、余計な真似はするでないぞ」

全体の任務:殿を連れて東山城に潜入し、本物の殿と殿の影武者を城のものに気づかれずに入れ替える。余計なことはしない。

「そして、お主らにはわしから役に立つ道具を託そう。上手く使うのだぞ」

そして、忍者たちは道具袋を渡される。

「どの道具がどんなものなのか、わかりやすくまとめてみた。それがこの、えくせいるという巻物である」

「そうそう、最近、水分が足りなくなって倒れるという病があることがわかった。ねっちうせうというのだったかな? 忍がその病で倒れては間抜けだ。これを持っていくがよい」

依頼人から、水筒を人数分渡されます。中にはいっぱいに水が入っているようです。

「城へは隠れ山道を通って行けば、忍者の足なら真夜中には着くだろう。
東山城の城主は用心深く、城の至る所に罠を仕掛けていると聞き及んでいる。
忍であればそれを避けられるかもしれんが、殿様には無理だ。
の命は気をつけるのだぞ」
「お主ら忍者の中で隊長を決めて、道具を分けあって、協力して任務にとりくむのだ。
任務を必ず達成し、この城まで戻ってこい。それでは頼んだぞ。」
そう言って、側近は殿様を置いて部屋の外に出て行ってしまいました。

・毒吹き矢(「忍」で生き物に命中させ、対象は確実に死ぬ。人から見られずに使える)
・火矢(「忍」で場所か生き物に命中させ、対象が燃える)
・爆弾(導火線に火を点けて数秒すると爆発する。投げる場合でも「忍」の判定は不要。人から見ら
れずに使える)
・変装道具(瞬時にどんなものにも化けられ、NPC の目を欺く)
・煙玉(広範囲が煙に包まれ、自分も敵も周囲が見えなくなる 人から見られずに使える)






★隠れ山道を通って行くと、じきに東山城の影が見えてきた。
東山城は深い堀に囲まれ、堀の中にはなんと、槍が設置されている。正面入口も跳ね橋が上がってしまっている。
入るためには、堀を飛び越えるか、鉤縄をかけて伝っていくしかない。
飛び越えるなら「体」、鉤縄をかけるなら「忍」で判定します。
はじめに鉤縄の判定に成功した人は無条件で伝えますが、次の人が鉤縄を伝うなら「体」で判定します。
しかし、殿様もいるので、飛び越えるにしても鉤縄を伝っていくにしても、誰か一人は殿様を背負って行う必要があるだろう。殿様を背負うと「体」と「忍」に−4。

●堀に落ちると、槍が突き刺さって死ぬ。

★堀を越え、塀の一番上につくと、中庭には見張りの武士が2人居るのが見える。
●塀の中へ飛び込むと、武士に見つかり戦闘に移行します。

★中庭を超えると、勝手口から入ることができる。勝手口から中央の廊下に出ると、左右に3つずつ、計6つの扉があります。階段は見当たりません。どれかの扉の向こうに、二階へ続く階段があるだろう。

部屋1……棚がたくさん置いてあり、書物などが収納されている書物庫。黄の巻物がある。
部屋2……地下へ続く階段がある。階段を降りようとすると床の近くに針金が仕掛けられていて、最初に「運」に失敗したものにまず爆弾が発動する。次に「運」に失敗したものには火矢が放たれ、避けられなかったら燃えて死ぬ。避けると壁が燃える。
部屋3……武士の詰所でした。2人の武士が襲いかかってきます。日本人形があり、所持者は分身が+1。
部屋4……医務室のような場所で、様々な薬や毒が置いてある。白い巻物がある。
部屋5……上に続く階段がある。扉を開けようとすると爆発する。
部屋6……広い台所になっていて、様々な調理器具や一級の食材、水瓶が置いてある。油の入った瓶を見つけることができる。干し飯があり、食べると分身+1。


★地下室へ続く階段を降りると、そこは宝物庫のようであった。
そこは宝物庫になっているようだった。黄金の壺やかんざし、美しい着物、高価そうな輸入品が置いてある。
青の巻物も置いてあるが、取り上げると爆発する。

★二階へ上がる階段をのぼると、そこは鉄の扉がある。
開けるには「体」判定が必要。最初に開けた者は火矢が飛んできて、避けられないと燃えて死ぬ。

鉄の扉を開けると豪華な部屋だった。
屏風があり、その裏で人が眠っているであろうことが分かる。
それは殿様(本物)であり、懐には赤い巻物が入っている。

●音を立てると、殿様(本物)は目を覚まし、刀を取って警戒してくる。

「お、お前たち、何者だ!? 何が目的でこの城に侵入してきた!」

任務の話をすると、「私が本物の殿様だ。影武者の話など知らぬ」と主張する。
ここまで護衛してきた殿様(偽物)は「こいつは影武者のくせに本物の殿のふりをしているわ! 裏切り者よ。欲に目がくらみ、殿様に成り代わろうとしているのに違いないわ。殺してしまいなさい!」と言う。
殿様(本物)に攻撃を当てると、何もしないから命だけは助けてくれ、貴重な情報の書かれた巻物をやるからこれでなんとか、と言いながら赤い巻物を差し出してくる。

殿様(偽物)に攻撃を当てると、死んで分身が現れる。死ぬのが2度目だった場合はそのまま死ぬ。
殿様(偽物)はここ以外で死に、分身が現れた場合は、「影武者に分身の術を学んでおいたの。でも、一度しかできないのよ。次に死んだら本当に死んじゃうわ」と言ってごまかしてきます。
殿様(偽物)は殿様(本物)の前で死んだ場合、任務失敗だと諦めて自分が偽物であることを暴露します。

帰りは、窓から降りようとすると「体」の判定により、失敗で死ぬ。成功ですぐに城から出られる。
1階、庭、堀を通り抜けて普通に帰る場合は、庭で武士に見つからずに通り抜けられるかを「忍」、塀に登って塀から堀を飛び越える際に「体」の判定が必要。
※それぞれの階層を通り抜ける毎に、することはないかを確認する。

その後は隠れ山道に入り、近くの飯どころへ帰る。

※殿様の任務の達成が不可能となった時点で、飯どころへと戻ってくる。グダグダになるので、帰り道で殺しあったりしない。

貸し切られた飯どころへ帰ってくる。

「よくぞ戻った、忍者諸君。して、どうであった。殿様は無事に影武者と入れ変われたか?」
「なんだと……? 一体誰のせいじゃ! さては、この中に裏切り者がおるな……
任務遂行中に何があったか報告せよ! 誰が一番のうつけ者かを決めるのじゃ!」

●奥義の特定
「忍者は奥義というものを使えると聞いている。
しかし、奥義が他の忍に悟られるようでは、未熟も未熟。
他の忍たちで意見を合わせ、一人の忍の奥義を糾弾する機会を設けよう。
奥義を言い当てられた忍は、評価が下がると心得よ」

●里の任務の特定
「裏切り者はわしが与えた任務ではなく、里からの任務を遂行しようとしておったのではないか?
もしそのようなそぶりがあったというのなら、言い当ててみせよ。
見事言い当てられた場合、評価がガクッと下がると心得よ」

●大うつけ者(2人)
「そうか、この任務を失敗に終わらせた大うつけ者はお主らか……。問答無用! 処刑じゃ!」
残機を3失う。

●依頼人を糾弾する
「こんな任務おかしいだろう」「影武者だと聞いていたのに本物だった」
などと言って任務自体に不満を募らせた場合、突然依頼人(側近)が高笑いします。
「はーっはっはっは! よう気づいたのう!」と言いながら顔をべりべりべりと剥がし始めます。その下から現れたのは、まったく違う顔でした。
「わしは西川城の殿である。任務の内容はまったくの嘘! 連れて行ったのは殿ではなく、雇った忍者であった。これはわしが今後、どの里から忍びを雇うか、判断するための任務であった。東山城とは敵対していてな。あわよくば、しっちゃかめっちゃかにして欲しいと思っておった」
「しかし、わしは東山城が自分の城だという体裁を繕ってお主達に依頼をした。お主達に依頼すると、城がどうなるのか判断するためじゃ」
「依頼に偽りがあったとはいえ、依頼内容を失敗したという事実は変わらない。うつけは決めさせてもらうぞ」

目次へ戻る