九条空
2025-08-28 02:02:07
13338文字
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【忍パラシナリオ】とりかへばや

人数:3~5人用
所要時間:不明



◇忍者1の導入

ここは松海の里。海に面したこの里は、古くから優秀な忍者を排出してきた、伝統ある里である。
若いながらも忍として里一番の腕前とまで言われる、(忍者1)という若き忍者がいた。
彼は、ある日里長に呼び出された。

「(忍者1)よ、お主にもそろそろ、一人前の忍者になるための試練をする時が来たようじゃ」
「東山城が、忍者の助けを必要としておる。その任務を受けるのじゃ」
「しかし、言うとおりの任務をこなすだけでは真の忍とは言えぬ。勘違いするでないぞ、(忍者1)。
お主に与えられた試練は、殿様から課された任務をこなすことではないのじゃ」
「お主には、里から特別な任務を課そう。お主が本当に為すべきは、殿様の任務ではなく、私が託す里の任務なのじゃ。
殿様を欺き、味方の忍者にも見抜かれぬよう、里の任務を達成するのだ。これが一人前の忍者になるための条件じゃ。分かったな?」

「お主が為すべき、里の任務を説明する。依頼人が与える任務は、おそらく影武者に関するもののはずだ。
今、東山城の殿様は影武者と入れ替わっておる。
城にいて殿様として振舞っている影武者はどこぞの忍だが、実は我が里と懇意にしている里の忍なのじゃ。
その影武者をやっている忍を、生き延びさせることがお前の任務だ。もしそれが無理だったのなら、その忍の遺品を持ち帰ってこい」

里の任務:影武者を生き延びさせること。無理なら遺品を持ち帰ること。

「しかし、暗殺より護衛のほうが困難なのが忍の常。だから、お主にはこの里に伝わる奥義を授ける。
それは『なんでも浮かせて動かしちゃうの術』じゃ。人やものを好きに浮かせ、移動させることができる。
失敗すれば死ぬこともある危険な術じゃが、お主ならきっと大丈夫じゃろう。うまく活用せい」

奥義:なんでも浮かせて動かしちゃうの術。自分を含めた人やものを宙に浮かせ、動かすことができる。
浮かせる高さは、一寸から雲の上まで、任意で決めることができる。
浮かせるときは「忍」を使わなくても、バレることはない。しかし移動させるときはバレる可能性がある。
失敗すると死ぬ。

「とにかく、生きて帰れ。同行する他の忍者も何か企んでいるかもしれん。
任務中も、決して油断する事無く、表向きは依頼人から与えられた任務の遂行に徹するのじゃぞ」

★(藤助)の初期能力値 体10 忍13 運6 術15 分身10体






◇忍者2の導入

ここは桃沼の里。この里の忍者たちは、人の心を惑わしてだますなどの、人の心の内についての専門家だ。
その中でも、とくに技の優れたくノ一が居た。
(忍者2)は、すべてを見透かす先見の明をもつ、知的で冷静、必要とあらば女であることも武器にする、まさに忍者に向いた人材だった。
その美貌はかなりのもので、ちょっと囁けば、すぐに男が貢ぎ出す、妖術の域にまで達しそうなものである。
そんな彼女の元に、里長のくノ一から呼び出しがあった。

「(忍者2)、あなたもそろそろ一人前の忍者になるための試練を受けるべき時よ。あなたの才能はこの里でも一番だわ。
試練を受ける覚悟はあるかしら?」
「そう言ってくれると信じていたわ。それでは試練の内容を説明します」

「あなたが依頼人から受ける任務は、東山城の殿様を連れて城に潜入し、今東山城にいる殿様の影武者と入れ替えるというものよ。
けれど、この任務には裏があるの。里からの任務にも関わるから、よく聞くのよ」

「東山城にいるのは影武者で、あなたたちは本物の殿様を護衛して城に潜入しろと言われるけれど、それは違うの。
実は、影武者と殿様は入れ替わってなんていないのよ。つまり、あなたたちが護衛していくのが影武者で、今城にいるのは本物の殿様なの」
「護衛する影武者は我が里の忍よ。そのくノ一を影武者だと悟られないように、本物の殿様としてすげ替えてしまう、というのが我が里の目的なの。
だから、あなたに与える里の任務は、影武者を生き延びさせ、本物の殿様と入れ替えること。
けれど、この任務はとても困難でしょう。無理だと思ったときには、影武者を里に連れ帰り、生き延びさせることにしてもいいわ。
影武者の任を負っているのは、あなたもよく知っている『しずえ』というくのノ一よ」
「『しずえ』は今、分身が2つしかないわ。1度は死んでも問題無いけれど、2度目はないということ。
彼女はあなたと同じくらい優秀だから、死んでは里の大きな損害になるの。彼女を死なせないように、頑張るのよ」

里の任務:影武者を生き延びさせ、殿と入れ替えること。無理なら影武者を里に生還させること。

「しかし、この任務は難しいわ。今のあなたの才能を持ってしても、一筋縄ではいかないでしょう。
だから、あなたにはこの里に伝わる奥義を託すわ。その名も『未来みえちゃうの術』。
この術を使えば、未来を見ることができるの。
道を進むと罠があるので死んでしまうとか、手裏剣を投げたらちゃんと当たるとか、そういったことを事前に知ることができるの。
これを上手く使って、里の任務を遂行しなさい。」

奥義:未来みえちゃうの術。未来を予知することができる。技能の先振りをすることができ、行動の成否を確定することができる。
しかし、未来は常に変わるので、予知した後に未来が変わる可能性は存在する。
「忍」を使わなくても、バレることはない。失敗すると死ぬ。

「とにかく、表向きの任務はどうでもいいから、里の任務をこなしなさい。
同行する忍者たちもそれぞれの任務を持っているかもしれないから、あまり悠長に構えていると、任務を失敗してしまうわよ。
そして、依頼人に責任を問われるということがないようにね」

★(忍者2)の初期能力値 体9 忍9 運13 術13 分身9体






◇忍者3の導入

ここは竹田の里。厳しい山岳の谷間に隠れたこの里では、厳しい修行を積んだ屈強な忍者が多くいる。
気性の荒い若い衆のなかで一目置かれている男がいた。その名は(忍者3)。
力は強いが頭は悪く、親のコネでやっと忍者になる機会を得た。まだまだ一人前とは認められていない彼の元に、里長から呼出しがあった。

「(忍者3)、おめえもそろそろ一人前の忍者になるための、試練を受けていい頃だろう」
「お前には、東山城から命じられた任務をこなしてもらう。
だが、もちろんそんなことが一人前の忍者になるための試練じゃあない。お前には、依頼人に命じられた任務とは別に、里からの任務を与える。
お前がするべきことは、表向き、依頼人からの任務をこなしながら、里の任務を達成することだ。それが出来て初めて一人前の忍者と言える」

「お前は東山城に行くように命じられるだろう。実は、東山城は竹田の里と、今後敵対することになりそうなんだ。
だから、里からの任務は、その東山城の殿様をぶっ殺しちまうことだ。事前に掴んでいる情報だと、どうやら殿には影武者がいるようだ。
影武者と間違えないように、きちんと本物の殿様を暗殺するんだぞ」
「そして、東山城を焼き払っちまえ。そうすれば、竹田の里は安泰だろう」

里の任務:本物の殿を暗殺すること。できれば城ごと焼き払う。

「お前には、その任務のために役立つ、里からの奥義を授ける。それは、『なんでも発火の術』だ。
いろいろ燃やせる優れた術だが、あくまで発生させるのはただの炎だ。水がかかれば消えちまう。
だから、燃やすものをきちんと選ぶんだぞ」

奥義:なんでも発火の術。視界に入る程度の位置にあるものなら、なんでも火をつけられる。
しかし発生するのはあくまでただの炎であるので、消火は可能である。
思っただけで火がつくので、「忍」を使わなくても、バレることはない。失敗すると死ぬ。

「殿様の任務なんてどうでもいいんだが、里からの任務があるなんてバレたら打首だぁな。
とにかく、表向きは依頼人の任務に徹し、生きて帰れ。その上で里の任務も達成できていれば、一人前の忍者と認めてやろう。
……おっかさんとおとっつぁんを早く安心させるためにも、おめえは早ぇとこ一人前にならねえといけねえよ」

★(忍者3)の初期能力値 体14 忍9 運10 術11 分身12体






◇忍者4の導入

ここは梅池の里。この里の忍者たちは、本来の忍としての心得を強く自負しており、忍ぶ行為に特に長けていた。
その中でも、里長の長男・(忍者4)は極端な才能を持っていた。
体力も術も並以下の彼は、忍ぶ才能だけは人一倍である。
しかし、何でもそつなくこなす優秀な弟・(忍者3の弟)にはどう見ても見劣りし、跡取りとしては不適格とされていた。
そんな(忍者4)に里長であり、父である(忍者4の父)から呼出しがあった。

「(忍者4)。お前も知っているだろうが、今、一族では(忍者4)か、弟の(忍者4の弟)、どちらに当主の座を継がせるべきかで悩んでおる。
さらに言えば、長男であるということを考慮してもなお、弟の方が当主としてふさわしいという意見が多い状態だ」
「だが、私はそうは思わない。忍者としての本懐は、忍ぶ事にある。その才能では、お前は弟に決して劣らない。
私はお前こそが、当主としてふさわしいと信じているのだ。そこで、それを他の者にも納得させるために、ある任務を託したい」

「お前には東山城からの任務を受けてもらう。だが、もちろんその任務を遂行する程度のことでは里の者は納得しないだろう」
「表向きは依頼人の任務を全うしながら、さらに里の任務を達成してほしい。
そうすることで、里の者達にお前の才能を見せつけるのだ」

「おそらくお前は依頼の一環として、東山城に潜入することになるだろう。そこで、情報を探って欲しい。
東山城には、巻物が赤・青・黄の3つある。赤の巻物は殿様が懐に入れているはずだ。
それの巻物には、この梅池の里を有利に立たせる情報が書かれている。
お前に与える里からの任務は、巻物を里に持ち帰ってくることだ。赤青黄以外の巻物も、見つけたら持ち帰ってこい」

里の任務:城のどこかにある赤・青・黄の巻物を持ち帰ること。他にも巻物があれば持ち帰ってくること。

「これをこなせば、誰もが一族の頭領にふさわしいと認めてくれる。だが、非常に難しい任務になるだろう。
そこで、お前には里に伝わる奥義を託す。これを使い、任務を確実に遂行するのだ。
その奥義とは、『なんでも防ぐの術』だ。どんな攻撃も防ぐことができる。望めば、攻撃をはね返すこともできるだろう。
たとえお前が頭領になれなかったとしても、お前は私の子だ。死ぬことだけはないように、この奥義を選んだ」

奥義:なんでも防ぐの術。どんな損傷・攻撃も無効化できる。損傷・攻撃を受けた後からでも使用可能。
望むなら損傷・攻撃を「反射」して、別のものに移すこともできるが、もう一度術の判定を必要とする。
術を使うと不自然に生き延びるので、言い訳は必要だろう。失敗すると死ぬ。

「私はお前の忍ぶ技術を信頼している。盗めた巻物が見つかりそうになっても、お前なら隠し通すことができるだろう。
しかし、決して油断するなよ。お前に託されたこの任務は、単に里に認められるためのものではなく、この里の未来のためでもあるのだ。
心してかかれ。……そして、必ず生きて帰れよ。我が息子よ」

★(忍者4)の初期能力値 体8 忍16 運7 術13 分身8体






◇忍者5の導入

ここは柿沢の里。この里の忍者たちは、己の里が一番だと信じきっており、他の里の忍に大きな警戒心を抱いている。
その中でも、特に里を信奉し、里以外の忍を憎んでいる男がいた。
(忍者5)は忍者の父と忍者の母から生まれ、赤子の頃から忍者としての教育を受けて育った生え抜きの忍だ。
しかし数年前、両親は任務中に他の里の忍者に嵌められ、命を落としてしまう。
それ以来、(忍者5)は他の里の忍者はすべて、親の仇として憎んでいるのだった。
そんな彼の元に、里長から呼び出しがあった。

「(忍者5)、あなたもそろそろ、一人前の忍者としての試練を受けても良い年頃でしょう。覚悟はよろしいですか?」
「東山城から任務を授かりました。あなたにはこれをこなしてもらいます。けれど、この任務の成功・不成功は試練に関係しません。
里からの任務がこなせたかどうか、それによってあなたを一人前と認めるかどうかを判断します」
「あなたの他の里への憎しみは知っていますが、今回の任務では他の里の忍と同行することになります。
協力しろとは言いません。むしろ彼らを嵌めて、できるだけ多くの忍を殺すのです。
しかし、誰も彼もを殺すのでは、忍ではなく殺人者でしょう。あくまで殺すのは忍だけで、忍以外の人間を殺してはなりません」

里の任務:同行する忍をできるだけ殺すこと。忍以外の人間は殺さない。

「任務を円滑に進めるための、奥義を授けましょう。その名も『なんでも変身の術』。
この術を使うと、あなたはなんにでも変身できるでしょう。また、他の人物やものを変身させることもできます。
ただし、あなたが知っているものにしか、変身することはできません」

奥義:なんでも変身の術。自分はなんにでも変身することができ、また、他の生物や無機物をなんにでも変身させられる。
ただし、自分が知らないものに変身する・変身させることはできない。
変身する瞬間は「忍」を使わなくても、見られることはない。失敗すると死ぬ。

「この奥義は里に伝わる中でも、最も貴重なもののひとつです。
あなたになら十全に使いこなせると判断したから渡すのです。決して無駄にしないように」
「表向きの任務をこなす振りをしながら、里からの任務を遂行しなさい。
誰からも責められないように、うまく立ち回るのですよ。
可能な限り、両親の仇をとってくるのです。それでは、良い報告を待っていますよ」

★(忍者5)の初期能力値 体10 忍14 運6 術16 分身10体

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