九条空
2025-08-28 01:57:25
9719文字
Public Other
 

【CoCシナリオ】3分間クトゥルフ「肝試しシリーズ」

プレイ時間予想:3分
推奨人数:1人
推奨技能:とくになし



3分間クトゥルフ 肝試しシリーズ

「喪失の樹海」



【導入】
 探索者は自殺スポットとして有名な樹海に肝試しに訪れました。背徳的なスリルを感じながら足を踏み入れてみたものの、何の変哲もない、ただただ深い森という印象です。
 奥へ進んでいくと、なんだか急に気温が下がってきました。

(アイデアに成功)
 気温の低下は森が深まってきたせいではなく、もっと不自然な、例えば何か人工的な装置を使って冷却しているのではないかと感じます。

 ここで不審に思って帰るならば、シナリオクリアです。
 帰らないのであれば、ひとつだけ技能が振れます。振ったのちには強制進行(KPはこのことを伝えても秘密にしてもいい)。

(目星に成功)
 遠くから濃霧が迫ってきているのが見えます。霧は不可解なほど確実に、探索者に近づいてきます。

(聞き耳に成功)
 ブーンという昆虫の羽音のようなものが複数聞こえます。


【濃霧からの逃走】
 どんどん下がる気温に違和感を抱く探索者のほうへ、冷気の塊のように冷たい濃霧が迫ってきます。目撃した探索者は、あれは普通の霧ではないと直感することでしょう。
 DEX×5で成功すれば逃走に成功します。直前の技能ロールで<目星>に成功していた場合、元々逃げる心構えができていたとして判定に+10のボーナスがつきます。

(DEX×5で成功)
 濃霧からの逃走を図った探索者は、飲み込まれることなく逃げ切ることができます。
 あの霧はなんだったのか(聞き耳に成功していた場合、「あの妙な羽音はなんだったのか」も追加)。謎は残るままだが、探索者は何事もなく日常に戻っていくことでしょう。
 シナリオクリアです。


 DEX×5に失敗した場合、探索者は濃霧に追いつかれ、飲み込まれてしまいます。冷凍庫、いや、それよりずっと酷い極寒に閉じ込められた探索者は1D10のダメージです。

(幸運で成功)
 探索者はあまりの寒さに意識を手放します。気絶する直前、「大丈夫か!」と声が聞こえた気がしました。
 気がつくと、探索者は病院のベッドの上にいました。探索者に仲のいい家族がいる場合は、大いに泣かせる、あるいは心配から激しく叱られることになるでしょう。いなければ、病室にいた医師が「自殺なんてするものではない」と熱心に励ましてくれます。
 探索者は自分が樹海で死にかけていたこと、何者かに助けられたが、恩人は名乗りもせずに消えてしまったことを教えられます。
 シナリオクリアです。

 幸運で失敗すると、ブーンという羽音が複数近づいてきます。濃霧にすっかり飲み込まれた探索者は意識を失い、それからは円筒型の缶の中で脳だけの存在として生かされることになります。
 ロストです。


【解説】
 遠くの星へ探索に向かう下準備として、人間の下僕を集めるミ=ゴ。定期的に人間が訪れるが常に住人がいるわけではなく、弱っていて捕らえやすい人間ばかりが来る樹海は都合がよかったようです。足を踏み入れた人間を電気銃で麻痺させてさらう、噴霧器で弱らせてから連れていく等々やりたい放題していたミ=ゴでしたが、ある魔術師がその企みに気づきます。
 探索者が訪れたのは、たまたまその魔術師が調査に来ている時で、幸運に成功した際に救助してくれるのは彼です。何故か凍死しかかっていた探索者を不審に思った警察が樹海の調査を始めるかもしれませんが、それは恐らく魔術師の活躍によってミ=ゴが撤退したあとの話でしょう。
 肉体喪失の樹海。



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