和泉 小夜
2020-09-17 18:46:00
1463文字
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燭台切光忠のお話

タイトル思い浮かばなかったんで適当です、笑ってください。


002-黄恒本丸

昔、刀剣男士になる前。と、云うか。
審神者という職業が、刀剣男士という付喪神が存在する前に。夢を見たんだ。
黒い燕尾服を来た男の手を、隣に居る神父と一緒に引張る夢。
嗚呼、きっと黒い服の男は燭台切光忠なんだろうなと思ったよ。

当時は焼失したって、言われてたから。
もしかしたら、実は何処かに現存してるんじゃないかって。
何となく、思ったんだよね。夢なのに。
あと、俺「みっちゃんに早く会いたい」と言っててさ。
みっちゃんなんて呼び方、したこと無いのに。ずっと燭台切って呼んでたのに。
何だか不思議だよな。今では燭台切じゃなくて、みっちゃん呼びだし。

でも、じゃあ。俺の隣に居る神父は誰なんだって思ったんだけど。
刀剣男士になって、初めて分かった。
神父は圧切長谷部だった。

圧切に話を聞いたら、刀剣男士になる前に、俺と同じ夢を見ていた。
白い服を着た、髪に羽を付けてる少年と一緒に。黒いスーツの男を引張ったと。
白い服を着た少年はお前だったぞと、笑いながら言われた。
その時、圧切は燭台切に何て言ったのと聞いたら。
「お前も早く表舞台に出て来い」だってさ。彼奴らしいよね。

生きてるって、信じたかった。
死んだなんて、思いたくなかった。

恐らく、俺と圧切が殊更に強く願っていたんだろうね。燭台切の現存を。
だから夢という形で、燭台切に干渉したんだろうって思ってる。
あとは主たちの知っている通りだよ。

現存が確認されて、展示されて、写しも作られて、刀剣登録されて。

燭台切光忠が、色んな人間に愛されて幸せだよな。俺も嬉しいよ。
だからさ。此れからも、燭台切のこと宜しくな。