和泉 小夜
2019-08-16 22:26:46
1871文字
Public
 

鶴丸国永と山姥切長義

初出 19/07/22 21:30 Caravel

[NEWPAGE]
鶴丸国永と山姥切長義
貞と光忠様が居ない。伽羅も居ない。
居るのは何故か、三振と同じ伊達の刀である、鶴丸国永だ。
「山姥切長義か!どうした?」
『いや……、貞たちに用事があってね』
「俺もだ!何処に行ったのだろうなぁ」

気まずい。接点なんて、今此処には居ない貞と光忠様と伽羅しかない。
何で全員して居ないんだよ……

「そういえば、」
『はい!』
……別に、取って喰ったりしないから安心してくれ」
「きみは、随分と光坊や貞坊、伽羅坊ににべったりみたいだが」
「あの三振以外に仲の好い刀剣男士は居ないのか?」
『相州や長船、堀川派とは仲が良いよ。他に興味もないからね』
「きみ、俺にも興味がないのかい?」
『相州や長船は身内だ、堀川派には俺の写しがいる』
『しかし、他に興味を示したところで、何になる?時間の無駄だ』

そう言うと、鶴丸国永は黙ってしまった。

「ふぅん……。貞坊や光坊は、きみを随分と甘く育てたものだ」
『は?どういう意味かな?』
「そのままだ。きみは相州と長船、堀川派に甘やかされて此処まできた」
「だから俺の他に誰も居ないことが嫌で堪らない」
「何故なら気まずいからだ、気まずい理由は関わってこなかったからだ」

「さて、ここでひとつ、提案なんだが」
「俺を足掛かりにして、他の刀剣男士と交流をするというのは」
……何故?貴方が足掛かりになる意味も分からない』
「簡単だ。俺は顔が広い。」
「織田にも伊達にも居た。平安刀たちとも交流がある」
「粟田口や古備前、三条などは旧知だ」
「俺がきみを連れ回してやろう。責任は全て俺が背負う」
「どうだ、悪い条件ではないはずだぞ?それでも駄目か?」


→誘いを断る https://cvel.jp/book/47329/chapter/86957/?page=3
→誘いを受ける https://cvel.jp/book/47329/chapter/86957/?page=4