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和泉 小夜
2019-08-16 21:33:41
4033文字
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とある本丸の神隠し(刀剣乱舞)
初出 18/06/25 20:44 Caravel
一年以上も前に書いた文章です。元々は和泉のバグでなく、別垢相互さんのバグでした。
内容は文章そのまま「歌仙兼定しかドロップしない」「(当時の大阪城は)地下50階までのハズなのに何故か地下100階まで降りた」でした。
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「了承をしては駄目ですよ、主」
長谷部が私の手首と口を塞ぎ止める。
「了承をすると契約を結んで終います」
「基本的にウチに居る刀達は、貴女に呼び出された刀達です」
「だから何か緊急事態が起きぬ限り、主命が無い限りは動けません」
「審神者が、主が、我々の主導権を握っているんです」
「だが、アイツは元から顕現されている刀です」
「勿論、元から顕現されている刀でも審神者が主導権を握る方法はあります」
「しかし此の状態で契約を結んで終えば、アイツに主導権を譲り渡す事に成るのです」
そうか、成程。取り敢えず判らないが分かった気がする。
空いている腕で長谷部の鳩尾に肘を入れ、呻く彼を無視して歌仙兼定に近寄る。
小夜や鶴丸が長谷部を心配しているが恐らく大丈夫だろう。感覚からして軽傷だろうから、後で手入れをせねば。
自分から、歌仙兼定に話し掛ける。
小夜や鶴丸が声を荒げて私を呼ぶ。
振り返り、大丈夫とだけ声を掛ける。
歌仙兼定の方に向き直し、此方から一方的に話し掛ける。
寂しかったねと肯定し、貴方を迎えられなくてごめんなさいと謝罪をした。
でも、私は貴方を当本丸に迎えるつもりは無い。
私は、当本丸の初期刀の歌仙が、どの歌仙兼定よりも大切だから。
貴方を迎えても、彼には成り代われないんだよ。
そう伝えると、歌仙兼定は、とても哀しそうな、泣きそうな表情をして、桜の花弁になって消えて逝った。
気が付くと、大阪城の外に居た。
改めて大阪城へと向かうと、最下層は、ちゃんと50階になっていた。
どうやら神域からは出られたようだ。
大阪城で拾った歌仙兼定も全て消えていたので、未だ倒れている長谷部を起こして本丸へと帰還する事にした。
途中から長谷部を、燭台切に運んでもらったりもしたが。
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