Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
万丈
2025-07-10 19:02:10
5049文字
Public
小説
Clear cache
女官たちの秘密のお茶会
【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
女官は見た。調子に乗って三本立てです。
ヴィシュヌ様の恋路を見守る女官の皆さんの話。
🔄2025/07/21
前の話→
大元帥明王は心配性
次の話→
傷口に口づけを
1
2
3
第二話
「ねえ、聞いた?」
「もちろん! 今朝もよ!」
ヴィシュヌ様付きの近侍たちが、お茶の準備をする休憩室に集まると、そこはもう秘密の花園だ。今日の議題は、もちろん一つしかない。我らが主君、調和神ヴィシュヌ様と、あの氷の総司令官、雷帝インドラ様のご関係について!
「今朝、ヴィシュヌ様のお部屋に朝食をお持ちしたら、ちょうどインドラ様が出ていらっしゃるところだったのよ」
一番古参の侍女であるリラが、声を潜めながらも興奮を隠しきれない様子で切り出した。
「インドラ様は、いつも通り完璧な涼しいお顔をなさってたんだけど
……
すれ違う時、ほんのり花の蜜のようなの良い香りがして! ヴィシュヌ様がお使いの香油と同じ香りなの!それに、あの乱れ一つない黒髪が、ほんの少しだけ、本当に少しだけ、後れ毛みたいになってて!」
「きゃあ!」と若い侍女たちが頬を赤らめる。
「わかる! わかるわ! 私なんて昨日、ヴィシュヌ様がインドラ様をお呼び止めになったところに、うっかり出くわしてしまって
……
」
次に口を開いたのは、おしゃべりなサティヤだ。
「ヴィシュヌ様が、インドラ様の袖をきゅって掴んで、それはもう可愛らしいお顔で『今夜も
……
』なんて仰るものだから、私、心臓が止まるかと思ったわ! インドラ様も、あの氷の仮面の下で、耳まで真っ赤になってて!」
「まあ! あのインドラ様が!?」
「それで!? それでどうなったの!?」
侍女たちのボルテージは最高潮に達する。
「それが、私が来たのに気づいて、お二人ともパッと離れて、何事もなかったかのように振る舞われるのよ! ヴィシュヌ様は『あら、サティア。何か用?』なんて、いたずらっぽく微笑まれるし、インドラ様はもう、私なんて存在しないかのように、ものすごい速さで去って行かれたわ!」
「「「きゃああああ!!」」」
もう侍女室は悲鳴に近い歓声に包まれていた。
「間違いないわ
……
絶対、絶対にお二人はそういうご関係よ!」
「千年の恋、ですわ!」
「でも、インドラ様って、あの、その
……
どうなのかしら? 普段はあんなに冷徹でいらっしゃるのに
……
」
一人の若い侍女が、もじもじと核心的な疑問を口にする。すると、リラが「ふふふ」と意味ありげに笑った。
「あなたたちは知らないでしょうけどね
……
インドラ様が総司令官になられたばかりの頃、一度だけ、ヴィシュヌ様が政務室で倒れそうになられたことがあるの。その時、風のように現れたインドラ様が、ヴィシュヌ様をそれはもう軽々と、でもすごく大切そうに横抱きにして、寝室まで運んで行かれたのを、私、この目で見たのよ」
「お、お姫様抱っこ!?」
「あのインドラ様が!?」
「ええ。その時のインドラ様の横顔といったら
…
いつもは氷のようですけど、ヴィシュヌ様を見つめる瞳は、まるで世界で一番大切な宝物を見るかのように、熱くて、優しくて
……
きっと、夜は情熱的なのよ!違いないわ!」
「きゃああああああああ!!!」
侍女たちの妄想は、もはや留まるところを知らない。
「きっと、あの鍛え上げられた腕で、力強く抱きしめられるのよ
……
」
「『ヴィシュヌ様、お戯れが過ぎます』とか言いながら、キスはすごく激しいとか
……
」
「普段、口数が少ない分、愛の言葉はストレートだったりして
……
!」
そんなガールズトークが最高潮に達した、その時だった。
「
――
ゴホンッ!!」
背後から、地を揺るがすような咳払いが響いた。侍女たちが弾かれたように振り返ると、そこには腕を組み、鬼のような形相をした大元帥明王アータバッカが立っていた。
「き、貴様ら、職務中に何を騒いでおるかッ!!」
「「「ひぃいいい!! アータバッカ様!!」」」
侍女たちは蜘蛛の子を散らすようにそれぞれの持ち場へと戻っていく。一人残されたアータバッカは、ふぅ、と大きなため息をついた。
(やれやれ
……
あの二人のせいで、軍の規律どころか、侍女たちの規律まで乱れておるわ
……
)
だが、その厳格な口元が、ほんの少しだけ緩んでいたことを、今の侍女たちは知る由もなかった。天空殿の恋の噂は、どうやら大元帥の悩みの種であり、同時に、ささやかな楽しみにもなっているようだった。
1
2
3
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color