sousakuyamamusume
2025-05-27 00:06:13
1228文字
Public 一次創作
 

彼岸警邏隊10



……なぁ、旦那。」
「なんだ、スギナくん。」
「気のせいだよな、今の音。明らかにその、すごい物音なんだが。」
 気のせいであってくれと願うだけで気のせいになるならそうしてほしかったところだ。
 だが、気のせいなんかじゃねぇ。
「こんなことしやがるのはツルギぐらいだ。」
「まさか、一人で?」
「にしちゃあ、音が多すぎるし、だいたい、ツルギはリボルバーはつかわ……リボルバー?」
 自分で言っておいて気がついた。リボルバーの音がする。
……まさか。」
「その!まさかです!!」
 元気いっぱいに飛び込んできたのは、スギナの愛娘であり俺の二代目相棒のマテバ。
「勿論私もいるわ。全く、とんだ災難だったわね二人とも。」
……災難だったのはあんたら二人を敵に回した奴だと思うが。」
 完全にフリーズしたスギナの代わりになんとか俺が口を挟んだ。いや、だってなぁ……
 何をどうしたらこの二人をここまで怒らせられるんだ。いや、俺ら二人を人質にすればってのは答えになってないとして……
「そりゃあ、スギナさんはパパだし、コールさんは私の相棒だし。最初私だけでなんとかしようとしてたら、ツルギさんが来てくれたんですよ。」
「私も最初一人で突入しようと思ってたらちょうどマテバがいたから、ついね。」
 ああ。
 マテバ、スギナだけじゃなくてツルギにまで似てきやがった……
……二人が無事なら、とりあえず、いいか。」
 スギナの独り言が、空中に消えた。