sousakuyamamusume
2025-05-18 17:37:48
1393文字
Public 一次創作
 

彼岸警邏隊8

マテバちゃんがんばる


 マテバのバディは俺だ。
 だからオフのときに誘拐されたマテバを助けに行くのは俺の仕事、ってとこまではまだわかるんだが……
「おいおい、仕事ほっぽり投げてきたのか?」
 しれっと俺の隣に居るこいつは、元々俺のバディだった男。今は警邏隊の隊長で今日も会議、の筈だったんだけど。
「特務的非常事態を宣言してきた。会議ならツルギさんに。」
「変わんねぇな、スギナくんは。」
「旦那こそ、変わっちゃいねぇ。そうだろ?」
 いつ如何なる時でも娘最優先なスギナが、懐かしい笑い方で俺に話しかける。ああ、そうだ。こいつはずっと、こういう男だった。そんなことを考えてたら、スギナが急に蹲る。
「スギナ?」
――ッ、マテバ?」
「聞こえたのか?相変わらず耳いいなお前さんは。」
……ほぼ金切り声だった。あれは多分、わざと大声だして昏倒させるやつだ。」
「おいおい、そりゃあ……。」
「あの子が危ない。」
 ったく、親子ともども危なっかしいなオイ……
 だからこそ、俺が二人のバディでいないといけねぇわけだが。