【歌舞伎鑑賞】#50 新緑歌舞伎特別公演 2025



高尾懺悔

亡霊となった傾城高尾が、在りし日の廓での様子を四季の移ろいに合わせて舞い、最後には地獄の責め苦となります。気品と貫録のある姿の中に高尾の淋しさや懺悔の思いが込められた描写は観る者の心に深く響くものがあります。凄艶な七之助の舞姿をご堪能下さい。(公演サイトより)


基本的に歌舞伎座では3階席の民なので、至近距離で七之助さんの舞踊を観たのは初めてで、ただ、ただ、その美しさと儚さにうっとり🥹✨(これぞ、目の保養✨)

と同時に、遊女の人生の切なさについて色々と考えさせられました。

春の描写になるとまるで少女のようにパァと明るくなって可愛らしい表情をするのだが、最後は地獄の責め苦を受けて倒れてしまう。

身請けされたにも関わらず、別に想い人が居たために怒りを買って殺されてしまったというのだから、女性として生まれながらも女性として生きることを、女性としての幸せを得ることを、許されなかった人なんだな、それが遊女という生き物だったんだなァと。

そういうものが伝わって来て、ちょっと泣けました🥲
それくらい、七之助さんの舞は気持ちが込められていたと思う。


現在、一部の若者の間で遊女ファッションをポジティブに捉えがちだけど、綺麗に着飾った裏に隠された悲劇を知ってしまうと、やはりそういう気分になれないなーとも。

歌舞伎が誕生した当時は単純に庶民の娯楽で大衆演劇だったけど、それがいつしか伝統となり、令和の時代になっても、このような演目があるのは、遊女を美化してるのではなく、遊女の悲劇を忘れないでという想いも乗っかってるのかもしれないと思いました。



太刀盗人

田舎者万兵衛が持っている立派な太刀に目を付けたすっぱ(スリ)の九郎兵衛。その太刀を奪おうとして二人が争っていると目代と従者が現われ、裁きを受けることになりますが。勘九郎と鶴松による息の合った絶妙な連れ舞、おもしろみに溢れた圧巻の一幕をお楽しみ下さい。(公演サイトより)


狂言「長光」を元にした松羽目物。狂言「長光」は観たことあるので、とても楽しみにしておりました。話の流れはほぼ一緒。そこに歌舞伎ならではの舞踊対決で場を盛り上げます。

青過ぎる髭面に明らかに悪い顔した勘九郎さん😂と、明らかに田舎者で頼りなさそうな鶴松さんの息の合ったコンビは、とてもテンポが良く、観ていて面白かったです。

特に勘九郎さんが表情豊かでねぇ😆

どのくらい面白かったかというと、最前列に座ってたお婆ちゃんが吹き出しちゃうくらい面白かったです🤣🤣🤣


ちなみに狂言では、すっぱは「心の直(すぐ)にない者」と自己紹介しますが、こちらのすっぱは、心の奥底も真っ黒黒助の九郎兵衛だ(意訳)みたいな自己紹介をします。どんだけ悪党やねん😂

だけど勘九郎さんが演ると、特撮ヒーローのドラマに出てくる悪党みたいなチャーミングさがあって、どこか憎めない感じなんですよね😆

尚、狂言では、すっぱは正体がバレると逃げて行きますが、こちらは正体がバレると周りを蹴飛ばして、どさくさに紛れて太刀を奪って逃げていきます(ええ~勝ち逃げ!?😳)

そんなすっぱを追いかける形で、田舎者万兵衛も幕に入り留となりますが、果たして太刀は取り戻せたのか

勘九郎さんのすっぱと鶴松さんの田舎者……
何だか田舎者が勝てる気がしない😂



【中村屋】歌舞伎町大歌舞伎 の感想⬇️
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【中村屋】錦秋歌舞伎特別公演 2024 の感想⬇️
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