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ヨジ🔞
2025-04-27 14:42:14
9315文字
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jjba
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【DIOプチ】AD
もうひとつの心の記憶。
以前書いた徐プチ小説「Playback」の外伝。
【徐プチ】Playback DISC🔞
https://privatter.me/page/65803e46a07d0
DIO(Dom♂)×プッチ(Sub♂︎)メイン
緑色の赤ん坊との融合失敗if
ふんわりDom/Subユニバース設定。R-15くらい。何でも許せる方向け。
track02までは独立したDIOプチとして一応読めますが、track03は必ず「Playback」読了後にお読みください。
1
2
3
4
02 Anno Domini
DIOと出会ったのは、1988年のことだ。
彼と交際していたのはほんの短い期間だったが、DIOを前にしての一日は百年となり、百年は一日となる。その日々はわたしのダイナミクスに、不可視の烙印を押した。
いつだったか、彼がわたしに言ったことがある。
「神が被造物を支配するように、君のことを支配したい。神は化けものや鳥や、見えない霊や、あるいは法悦そのものの姿になって、その被造物を支配する
……
君はどこにいても、万物を通して、わたしの姿を見るのだ」
DIOという導星の光は、わたしの無意識・無防備状態の心の奥に入り込んだ。ダイナミクスという本能に対するインパクトは、巨大な効果となって人間を支配する。それをDIOはよく知っていた。彼はDomの中のDomであり、世界を支配する王の中の王だった。
初めて魂に息を吹き込まれたのは、「人はなぜ出会うのか?」の答えを求めてDIOに会いにいった、その夜である。
「よく来てくれた」と、彼はわたしを歓迎した。長い旅路とふりかかった苦難とを、ねぎらってくれた。今振りかえれば、このときからRewardによる庇護が始まっていたのだろう。
挨拶はとどこおりなく、礼儀正しく済まされた。
次の瞬間、DIOはやにわに立ちあがって、手に持っていたグラスを逆さまにし、半分ほど残っていたワインをわたしの頭に注いだ。
「っ! ぐ
……
っ、ぅ、はッ
……
!」
わたしはイエスの血に噎んだ。揮発したアルコールが鼻腔を通って、肺に到達する。酔いと屈辱と、未知なる精神的欲求に、くらくらした。目をしばたたいたのは、ワインが染みたからだけではなく、この甘美な恐怖の夢から覚めるためでもあった。赤いしずくは目や鼻、唇の隙間に入り込み、着ていた服の黒い布地にも浸透していった。
彼の洗礼に驚き、椅子に座ったまま硬直しているわたしに、DIOが言い放つ。
「君はSubだな」
DIOはわたしの首根っこを掴んで床に引き倒し、一発頬を張った。歯で口の中が切れた。ワインの香気に錆が混じった、嫌な味が広がる。
床に倒れたままのわたしを、金の瞳が覗き込んだ。
「知っているか? わたしが本気を出していたら、君の首は吹っ飛んでいたんだぞ」
「ご、めん」
それを聞いたDIOはしゃがんだまま、美しい眉を顰めた。
「おい
……
君に落ち度はないだろう。なのに謝ったな。謝ればいいと思っている。君はわたしの手加減に感謝こそすれ、謝る筋合いはないのにだ」
わたしは自分を恥じた。黙って左頬を差し出すと、DIOは妖艶な唇に笑みをうかべ、今度は右手で頬を打った。灼熱する皮膚感覚は疼痛にすがたを変えて、腫れとともに長い間わたしの両頬に居座った。
「乱暴にされたのは、初めてか」
こくこく頷くと、彼はわたしの手を引いて立ちあがらせた。
さっきまで座っていた椅子ではなく、ソファまで導かれ、腰かけるよう促される。わたしが座ると、DIOも隣に腰を下ろした。いつの間にか用意されていた濡れタオルで、顔を拭われる。
その後、濡れた上の服を脱いだとき、わたしはDIOのスタンド「世界」の姿を見た。そう、濡れタオルは「世界」が時を止めて用意したものであり、わたしに着替えを持ってきてくれたのも彼だ。その比類なき存在感、黄金の輝き、威風堂々たる佇まいに、たちまち心を奪われた。
一段落ついて肩を抱かれるやいなや、それまでの緊張が解けて、自分の身体が弛緩するのがわかった。DIOはぐったりとしなだれかかるわたしをソファに寝かせた上、膝枕をしてくれた。休んでいると、次第に呼吸がゆっくりと深いものになってゆく。
わたしは生来Sub欲求が控えめなほうである。ティーンになった頃から、ごくたまにカウンセリングを受けていたが、それで特に不調なく生活できていた。それどころか、昔は左足のことで、何かと世話を焼かれる側だったのだ。「ありがとう」と愛想良く微笑めば、クラスメートは頬を紅潮させた。何かとDom的な振る舞いを求められることが多い少年時代だったが、それで問題なく過ごしていた。
だが、DIOに足を治してもらって以来、わたしは世話を焼かれる立場から解放された。そして、長らく満たされることのなかったSub性の器に、溢れるほどの苛烈を注ぎ込まれたのである。
こんなに激しいPlayは生まれて初めてだった。いや、厳密には、DIOとわたしがPlayをしたことはない。DIOがCommandを使用したことはついぞなかったし、Safewordの取り決めもなかった。
DIO。わたしは君になら、首輪さえつけられても構わなかったというのに。
「君は自分の首を空けておかなくてはならないだろう」
そう説きながら、両手でわたしの首を絞める矛盾。
わたしの肩から首は、広い襟ぐりから露わになっていた。剥き出しのデコルテを、DIOの手が婀娜っぽい手つきで撫で、長い指が輪をかたちづくる。その径が小さくなり、わたしの首に食い込む。
息ができなかった。血が詰まって、鼻のあたりが膨張する。つんとして、ひとりでに涙が流れる。まるで、絵の具を絞り出されるチューブになったようだった。
「君は気高い聖職者にならなければな」
わたしが神父となったあかつきには、彼の手に代わって、別の首輪を身につけることになるのだ。全能なる神の完全なるしもべたる証、純白のローマンカラーを。
しかし、その犬の首輪を、わたしは捨てた。なぜなら、無償の愛とは、天国へ行くための見返りだからだ。わたしは裏切られた。使命を遂げられなかったのである。
DIOから首輪を贈られたかった。わたしを痛めつけるだけでなく、慰めもする手が、無性に恋しい。
「すまない、プッチ。やりすぎてしまったか」
そんな日には、DIOはわたしを抱きあげて、ベッドに横たえた。理不尽な打擲で火照った背中に、彼のひんやりと冷たい手が添えられる。その感触が好きだった。
彼は暴力をふるう。わたしだけにではない。誰に対してであれ、DIOはまず上下関係を叩き込む。相手がDomだろうとおかまいなしだ。彼は勝利して支配することに満足を見出し、地上の王国に君臨した。
一方で、DIOが事後の世話を欠かしたことはない。
彼はわたしに試練を与え、犠牲を要求した。Sub性からほとばしる狂熱に身悶えるわたしを、無感覚に眺めおろしもした。しかし、DIOの沈黙は徹底していなかったのである。
わたしたちはDomとSubである以前に、友人だった。「引力」を解する者としての連帯、さらには「天国」という大義があった。DIOはDomとして支配者たらんとしたけれども、友人としては、謝罪や慰藉や口実などといった自己弁護を必要としたのだ。
むろん、彼がこんな扱いをするのは、親友のわたしだけである。だからやむをえないことだが、わたしはDIOの部下の嫉視を絶えず感じていた。ほとんど面識はなかったのだが、館に満ちるスタンド使いのオーラで悪酔いすることも、まれにあった。その頃はまだ、修行も経験も不足していたのだ。致命的に。
「君でも当てられるのか」
意地悪そうにDIOがからかう。両脚が震え気味なのを見抜かれていた。わたしは矜持だけで何とか立っている状態だった。
彼の部下からすれ違いざまにGlareを食らうだけなら、ここまで消耗はしない。先ほどは、DIOとも鉢合わせてしまったのが悪かった。
一瞬だが、Dom同士のGlareの応酬があって、男は尻尾を巻いて退散していった。そして、DomとDom
――
しかも、双方スタンド使い
――
に挟まれたSubのわたしは、場の雰囲気に呑まれてしまったのである。
精神力が貧弱だと思われたくなかったわたしは、未熟な虚勢を張った。
「大丈夫
……
少し、気分が悪いだけだ。だがDIO、そろそろ君のGlareを
……
」
「無礼者には制裁を加えなければ
……
でなければ秩序というものがなくなる。組織とはそういうものだ」
Defenceとして放ったGlareを、彼はそのままわたしに集中させた。
「さてプッチ、今わたしは気が立っている。こっちに来い
……
わたしのためにひざまずいてくれるな?」
こうして、崇拝者共の憎悪の炎は、ダイナミクスのるつぼを熱した。その中でわたしたちは融け合ったのだ。
そこでは存在の孤独は超越される。彼がわたしをまなざせば、わたしもまた彼に見入った。彼という法悦はわたしの心に深く入り込み、肉体の本能を反応させる。
肉の意志を剥奪されたわたしは、DIOの道具となるにまかせた。コントロールを断念することで、精神に真空地帯が生じる。そこに彼が入り込む。それはまるで、人がペンで絵や文字を書くようなものだ。
DIOの行為が加熱していくと、わたしは不思議なくらい、俗欲に対して無関心になっていった。サディズムが生を破壊していくからだ。そうして、刹那に賭して陶酔することで、魂の純粋なところだけが抽出される。
「神聖な魂は軽い」
DIOが大判の図録を広げて言った。「死者の書」の、有名な第125章。
「ここエジプトの古代神話では、死者の審判は、天秤に死者の心臓と一枚の羽を載せて行うそうだ。君も聞いたことくらいはあるだろう」
「否定告白というやつかい? 嘘をつけば怪物に魂を食べられて消滅するという
……
」
「ああ。嘘をついたとき、天秤は心臓の方に傾く」
「エジプトと違って、大天使ミカエルの天秤については定説がないが
……
」
「同じことさ。間違いない、天秤の上にいるのが聖なる人間だ。簡単なことだよ、天国へは昇り、地獄へは堕ちる
……
」
わたしは炸裂する暴力の渦中において、しばしばその会話を思いおこした。であれば、恩寵は破壊の瞬間に訪れるだった。
けれども、DIOは必ず、エクスタシーの一歩手前のところで踏みとどまった。というのも、わたしたちが完全に融合するには、必要なものが揃っていなかったのだ。
それはダイナミクス的な行為ではなく、しかるべき方法による交わりと使命の秘跡でなければならない。
わたしもまた、信頼できる友としての試練を受けている最中だった。
「ほら、しっかり支えてくれ。でないと本が読めないからな」
DIOはしばしば、自らの巨躯をこちらにあずけて、わたしが踏ん張るところを見物した。一度などは、同じベッドで寝転んでいるときにのしかかってきて、全体重でわたしを押し潰した。その夜とった夕食が、わたしにはやや多かったことを知っていて、そうしたのだ。
彼はそのままわたしの腹の上で眠ってしまったので、途方にくれた。動けないので、読みさしの本をどけてやったり、微動だにしない凍りついた寝顔を鑑賞したり、華やかな金髪を手で弄んだりした。
「DIO」
わたしは密かに名前を呼んだ。
気安く、戯れに、無意味に、友の名を呼ぶことの快さよ。音もなく、無垢な喜びがいくつもはじけ、目の前で小さな光が踊った。圧迫される苦しさも忘れて、彼が眠っているのをいいことに、様々な声音で名前を呟いた。
「DIO
……
DIO」
いつまでそうしていただろうか。
「名前だけか。つまらんヤツだな」
突如、DIOがカッと目を開いた。その瞬間の驚愕ときたら、呼吸を忘れるほどだった。
後になって、彼はわたしが寝首をかかないか試していたのだと知った。そんなことは考えたこともない。疑われていたことは少なからずショックだったが、彼はわたしに謝罪の印をくれた。
「なあ、DIO。この間もらったこれ
……
何に使うんだい?」
裏切りを拒み、骨を受け取ったとき、わたしは彼の試練を乗りこえたことを悟った。けれどもいまだに、彼から何を求められているのか、理解しかねていた。
「鏡が必要だな」
DIOはそう言うと、わたしの全身をシーツで巻いて完全に包装した。舞台の幽霊のようになったわたしは抱え上げられ、別室に運ばれた。
床に下ろされ、白い布が解かれる。わたしは大きな姿見の前に立たされていて、すぐ背後にDIOがいた。彼はシーツをわたしにあてがったり、目の前に垂らしてすぐに退けたりして、児戯のごとくひらめかせながら話した。
「カトリックにおいて白という色は、純潔のほかに、神の栄光も意味する。君の艶やかな肌によく映える
……
対照的だからな。同時に、倒錯的でもある。黒は君には馴染みすぎる。君は白によって侵犯される人間だ」
彼はシーツを床に落とした。わたしの両肩を白い手が掴み、鏡越しに視線が合う。彼は爛々とした目でわたしを見据えていた。手はわたしの体表を無遠慮に這い、神学校の制服の裾と遊んでいる。
「貞淑な人間は脚を隠すものだ。スカートとは天国へ行く道の一番始めの停車場だ、と言った人間もいるらしい。隠されたものは暴かれる宿命にある。
……
君の靴を脱がせたのは、わたしだったな」
やがて、上半身と下半身の境界を往復していたDIOの手が、内部に侵入してきた。
わたしはあまり喋るべきではなく、まして抵抗などもっての外だったが、どういうわけかこの時は、声をあげずにはいられなかった。
「ディ、DIO
……
」
「動くなよ」
動揺するわたしをよそに、DIOはわたしをこじ開けた。白い手による身体の暴露を、わたしは鏡越しに見つめていた。鏡によって、DIOの客観的なまなざしを、わたしもトレースする。
上半身と下半身の裂け目が広がって、下腹が露わになる。腹筋と、くっきり穿たれた臍のくぼみ。臍の下から産毛は次第に濃くなって、陰毛と呼ばれる直前くらいまで、下穿きを脱がされた。
「君の今の身体を、よく見ておくことだ。じきに見納めになる。君は作り変わるのだからな」
「何を
……
? そうは、言っても、
……
」
鏡を介在させたとき、人間の身体は何と滑稽に映ることか。これがDIOがわたしを見つめるやり方なのかと理解すると、居心地が悪く、頭が沸騰しそうになる。
「目を逸らすな。見ろ、プッチ」
厳しい声に、わたしは恐る恐る、鏡とその向こうにある自分の肉体を見る。
すると、その臍の穴に、DIOが指を突っ込んだ。普段、自分でも触らない場所をまさぐられる不快感で、悪心がした。そんなわたしにおかまいなしに、彼は人体の中心を弄り続ける。
「ぅ、DIO
……
ッ!」
「骨の話だったな」
そんなことはとっくに忘れていた。DIOは臍を責めるのとは反対の手で、わたしのポケットから骨を取りあげて見せた。
「これは右足の第一中足骨だ。ほら、ここに種子骨といって、植物の種のような骨があるだろう」
臍の穴を圧迫されながらだと、話に集中できない。ここは薄い皮膚の下に神経が集まっている、敏感な場所だ。むやみに押されれば、腹痛を催す。
「わかるか? これは種なのだ。わたしの、この肉体から取り出した種
……
そこから独りでに、新しいものが生まれる
……
だが種が芽吹くには、畑が必要だ」
彼は臍から指を引き抜き、鋭い爪で、剥き出しの下腹部を引っ掻いた。
「っあ、ぁ、あぁ
……
ッ!」
肉を切り裂かれているのに、まるで、ナイフで傷をつけられるガラスになったみたいだ。
一条の線から、玉のような血が滲んだ。思いのほか出血量が多く、赤黒い液体は垂れて、濃い産毛が血を絡めとる。薄い陰毛の白が、血の赤に浸される。
白い指の先にある爪は、黒く塗られて光沢を放っていた。Subのささやかな奉仕として、わたしが塗ったのだ。
その黒い爪をわたしの皮膚に突き立て、彼は滔々と語る。
「ある心理学者によると、すべての芸術は無意識の底から育ってくるという
……
それは何個、何万個という魂が泳ぎ蠢いている、夜の泉だ。その癒し救済する魂の淀みから、芸術家は自分の作品を汲む
……
」
Subとしての快楽に朦朧としてはいたが、腑に落ちた。骨をもらった後、リンプ・ビズキットをDISC化するよう言われたのは、そういうことだったのだ。
あの恋人に裏切られた女、彼女は剥製師だった。自分を裏切った恋人を殺し、蛆の湧いた屍体と透明ゾンビとともに、DIOが提供したアトリエに籠もって暮らしていた。
いよいよ漲った精神が限界を迎え、決壊する寸前の彼女は、死刑執行人であるわたしに目もくれず、窓辺の薔薇を眺めて口ずさんでいた。闇の中から甦りし者リンプ・ビズキット、我とともに来たれ、闇とともに喜びを分かち、闇とともに喜びを
……
。
「なぁ、似たような話を、骨を渡したときにしただろう。わたしは君のことを言ってるんだ」
リンプ・ビズキットのスタンド使いの歌が、背後で流れている。DIOの声も、聞こえているが、聴こえていない。
「癒しの力を獲得するには、自らも傷つけられた経験を持たなければならない。君は矢に選ばれ、貫かれた。君と、君のホワイトスネイクには、資格がある」
DIOが改めて、わたしに骨を握らせた。その握った手をさらに彼の手が包み、下腹の傷に押し当てる。
「生まれ変わって幼子のようにならなければ、天国に入ることはできない」
マタイ伝18章3節だった。
「今度は、君がわたしを目醒めさせるのだ」
こうしてわたしは、DIOの「天国へ行く方法」における、信頼できる友となった。
だが結局、骨から生まれたものは始末され、融合は果たされず、天国の時は永遠に失われたのだった
――
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