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バラ肉
2025-04-22 22:31:08
2991文字
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カンパニュラに願いを込めて
ブロッケンJr.誕生日🎂小説!!!
アタブロ❌プロポーズという感じです。
前編・兄さん視点
後編・ブロッケン視点
アタブロの求婚話は何度書いても良いって死んだばーちゃんが言ってた!!気がする!
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【side .A】
「よし」
その掛け声と共に、アタルはソファに掛けてあったジャケットを羽織った。
先日下ろしたばかりのソレは、しっかり採寸した甲斐あって彼の凛々しさをより一層際立たせてくれる。
今ではすっかりミリタリー柄が板についたものの、やはり元は王族。ダークグレーのスリーピーススーツを着熟す姿は、立っているだけでも十二分に絵になる。
勿論、それは本人も自覚済みなのだろう。
特に姿見で確認することなく襟元を正した男は、近くのテーブルの上に置いていた小箱へ手を伸ばすと、やけに慎重な手付きでズボンのポケットへと収めた。
掌大の大きさは、見るからに軽そうだ。しかし、見た目以上に大切な意味があるのは一目瞭然。
でなければ、この横暴な男がここまで丁重に扱うわけがない。
「さあ、そろそろ約束の時間だな」
手首に巻いた腕時計を一瞥すると、アタルは弾む心を隠そうともせずに楽しげに呟いた。
部屋の壁に掛かったカレンダーには、バツで消された22個の数字と花丸で囲まれた数字が一つ
……
4月23日。つまり、彼の恋人である男・ブロッケンJr.の誕生日を示す跡が残っている。
「フッ。折角の誕生日だ。
……
忘れられない日にしてやらんとな」
言いながらドアの方へと進む足は、本人の気持ちとリンクしたように軽い。
いっそ鼻歌でも奏でそうな雰囲気だ。
なぜなら、アタルはブロッケンJr.のことを愛しているのだ。
きっと、相手が思っているよりもずっと、深く、熱く、重く。
実際に伝えようとする度「止めてくれ」と相手が恥ずかさから逃げ出してしまいそうなほど、その愛は大きい。
しかし、変なところで生真面めな青年は、その思いを素直に受け止めてくれないから困りものだ。
『そんなこと言われたって
……
』
呆れたように真っ赤な顔に眉尻を下げては、『大袈裟だ』と壁を作る男は中々手強い。ましてや、父親から箱入り娘さながらに色恋ごとから遠ざけられて育てられた弊害か。
こと恋愛に関しての駆け引きは、他の面では成長が早い割に、未だに生娘レベルから一向に成長しない。
だからこそ、アタルは腹を括る事に決めたのだ。
相手がどう言い繕うこともできないようなとびっきり
のシチュエーションで想いを告げることを考えたのだ。
逃げ道なんて最初から与えない。
誰よりも用意周到に事を進め、仕留める。
それがキン肉アタルという男である。
「
……
いい加減、年貢の納め時だな」
誰に言うでもなく意地悪く囁いた男は、襟に刺した花のラペルピンを撫でながら笑った。
特別に拵えた群青色の花の名はカンパニュラ。
愛しい男の誕生日花だ。
『自分の任務を全うする為に命を落とした精霊。その誠実な魂を労った女神により、花となった』
——
そんな、ブロッケン自身を表すような逸話を持つ花を胸に付け、アタルは青い目を輝かせながら部屋を出る。
『思いを告げる』
その花言葉を胸に。
小箱に忍ばせたリングを、一生涯のプレゼントとして。
「待っていろよ。俺の可愛い“フロイライン”」
【さあ。共に生きると誓いあおう】
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