【能楽鑑賞】#200 ふらっと狂言会♭5

狂言「鐘の音」「佐渡狐」

ふらっと狂言会♭5

国立能楽堂
2025年4月20日(日)11:00開演

解説 野村万之丞、河野佑紀

狂言「鐘の音」
太郎冠者:石井康太
  主人:小笠原弘晃
  後見:野村万之丞

狂言「佐渡狐」
佐渡国の百姓:野村拳之介
越後国の百姓:野村眞之介
    奏者:野村万之丞
    後見:河野佑紀

三兄弟トーク
野村万之丞、拳之介、眞之介
SPゲスト:中村福之助、歌之助(歌舞伎俳優/成駒屋)


*・*・*


「ふらっと狂言会」とは、万蔵家三兄弟が中心となって、もっと気軽に狂言を観てもらおうと様々な趣向を凝らしながら企画している主催公演です。

今まで初心者、特に若者向けの狂言会だと思ってご遠慮してた部分もあったのですが(ソレ以前に推し活と被ることが多くてだな😅)、前回の様子を取材したメディアの動画を見たら、いろんな年齢層の方がみえていたので、あ、そうでもないんだなと🤔

何より「佐渡狐」を三兄弟で演ると聞き、その配役を見たときから、これは面白くなりそうだと興味が湧いて今回伺うことにしました(三兄弟の中では拳之介さん推しなんです🤭)。


この狂言会は完全自由席でしたので、開場時間30分前に能楽堂に着いたら、既に40〜50人くらいの万蔵家ファンとおもわれる方々が並んでおられました。出遅れたかしら?と思いましたが、正面席の上手エリアの方は空いていましたので、運良く正面最前列を確保できました。普段は脇正面に座ることが多いですが、佐渡狐は正面の方がベストなんですよね😆


ロビーに出ると、河野さんがいつもの眩しい笑顔で、フォトコーナーの接客をされておりました。狂言の装束が身に付けられる貴重な機会ともあってか、列が出来るくらい賑わっておりました。

開演5分前になると眞之介さんの場内アナウンスが。ちなみに休憩時には石井さんの場内アナウンスが聴けましたが、こういう所にも手作り感があってほっこり。

とにかく気軽にリラックスして狂言を観てもらおうとする姿勢が感じられて、これぞ、これから狂言デビューしたいと思ってる人にオススメの狂言会だなと思いました👍✨


解説は、万之丞さんのご挨拶の後に河野さんが出てきて、狂言のいろはと演目の説明を。教育テレビのお兄さんのような爽やかさと分かりやすさがあって、流石でございました🤭

ちなみに狂言を見る時の心得として【諦め】も大事なんだそうです(笑)。狂言というのは古典ですので、難しい言葉も出てきますから、分からないところはスルーしていかないと、話そのものが置いてけぼりになってしまうと。だから、分かるところだけ聴いて、そこで楽しんでくださいと。

まぁ、狂言はボディランゲージも明確な演劇ですから、言葉は難しくても、何となく演ってることの意味は伝わるのではないかなと思います。



狂言「鐘の音」

主人からのお使いで、“金の値”と“鐘の音”を聞き間違えた太郎冠者が、鎌倉各地のお寺を巡って鐘の音を聴き比べてくるというお話。

現メンバーの中で年長者でありながら狂言師としては最若手の石井さんにステップアップしてもらいたくてシテをお願いしたとのこと。

私も過去に万作家や山本家で観ておりますが、シテの独演のターンが長く、ボーカルテクニックを要する大変な演目です。

石井さんの太郎冠者は初めて拝見しましたが、これまでいろんな方の太郎冠者を観てきたけど、その中でも特に純粋無垢な印象を受けました。勘違いながらも真面目で一生懸命なところはまさに天然といった感じ(笑)

鐘の音では「パーン」の言い方が一番ハマってて、見所でも一番ウケてた印象でした😂


一方、弘晃さんの主人は、ド真面目といった感じで冗談が通じなさそうなくらい堅い印象でした。なので終わりも叱リ留の印象で、あれ?こうだったかしら?🤔と思ったのですが

後のトークコーナーで判明しましたが、裏では「あれでは太郎冠者が許されたように見えないだろ!」と怒られていたそうです😂

(受付けてた質問で「太郎冠者は許されたのか?」という問いが多かったらしい)

あぁ、若手はこうやって経験積んで成長していくんだなーと思った瞬間でした(ドンマイ!)




長くなるので、次頁へつづく。