第110回 野村狂言座
観世能楽堂
2025年4月18日(金) 18:30開演
解説 野村萬斎
狂言「花争」
太郎冠者:月崎晴夫
主:高野和憲
後見:福田成生
狂言「大般若」
僧:深田博治
巫女:飯田豪
施主:石田幸雄
後見:野村太一郎
狂言「見物左衛門・花見」
見物左衛門:野村万作
地謡:深田博治、野村萬斎、高野和憲
後見:岡聡史
素囃子「盤渉楽」
笛:栗林祐輔
小鼓:清水和音
大鼓:柿原光博
太鼓:林雄一郎
狂言「政頼」
政頼:野村裕基
閻魔大王:野村萬斎
鬼:野村太一郎
〃:内藤連
〃:中村修一
〃:飯田豪
〃:岡聡史
犬:月崎晴夫
地謡:石田淡朗、高野和憲、深田博治、福田成生
後見:石田幸雄、竹山悠樹
*・*・*
大安吉日の4月18日は「よいやの日!」ということで、こんな日に狂言座があるのは良いですね。番組も春を感じられる演目が多く、どれもレア物なので濃厚でした。
解説担当は萬斎さん。今回は脇正面の奥まった所から拝見しておりましたので、萬斎さんのスラッとした背中が美しいなァと思いながら話を聴いておりました🤭
ちなみに15分で解説するのはムズカシイと言いながら、結果2分押しで収まりました(笑)
狂言「花争」
主人が花を観に行こうと太郎冠者を誘うと、太郎冠者は花ではなく、桜なら桜と言うべきだと理屈をつけて古歌を例えにあげる。主人も譲らず、 お互いに歌を引きあって花か桜かの論争になるのだが・・・。(公演チラシより)
初見。私が過去に観た類似狂言に「舟ふな」とか「御冷」がありましたが、これらは太郎冠者の方が一歩上手な結末でした。が、こちらの結末はというと
…まぁ、あまりネタバレも良くないと思うので察してください🤫笑
にしても、確かに桜を観に行くことを「桜見」とは言わないよなーと。それくらい日本人にとって、春の花=桜なんですねぇ。
狂言「大般若」
信心深い男の家を僧と巫女が共に祈祷に訪れる。毎月の決まりで巫女は神楽を舞い、僧は読経を始めるのだが、その鈴の音がやかましくて僧はお経が読めないと訴える。しかし巫女は神楽の由来を語り、全くやめようとしない。仕方なく僧は再び読経を始めるのだが・・・。(公演チラシより)
商売敵の巫女(神)と僧侶(仏)が信者の家で鉢合わせて、同時に祈祷する場面がとにかくカオスだった😂(混ぜるな危険🤣)
この状況を何とも思わないのか、両者の言い分をキョトン顔で聞く信者の幸雄さん、最終的に巫女に惑わされてしまう僧侶の深田さん、そして全くブレない巫女の飯田さん、ナイス配役でした🤣👍✨
てか、表情変えずに我が道を行く飯田さんの巫女が強っ!って思いましてね、格好も似合ってたし、凄い好きだな、と思いました🤣✨
ちなみに解説によると、巫女の神楽は三番叟の鈴ノ段と同じものですが、笛の旋律は、その笛の流派によって全く異なるそうです。
なんだか飯田さんの三番叟も見てみたくなっちゃったなー😁
狂言「見物左衛門・花見」
季節は桜の花盛り。見物左衛門という男が友人を誘い、京都・清水の地主神社へ花見に行こうとするが、友人は既に出かけたというので一人で出かける。途中、酒宴に紛れ込んだり、謡や舞を楽しみながら、清水・太秦・嵐山と見て廻り・・・。(公演チラシより)
昨年末に観ておりましたが、その時は小書き無し。
https://privatter.me/page/674cf4b544840
「花見」の小書きはレア物だそうです。更に今回は地謡付き。相変わらず、萬斎さんの声が一番響いておりました(が、私の座席からではお姿が拝見出来ず、ちと残念😂)
今回も万作さんが見えているのであろう景色が、こちらまで伝わって来て、春を感じてほっこりしました。
人間国宝・野村万作だからこそ、魅せることの出来るその景色。いつしか、萬斎さんでも拝見したいものです。
素囃子「盤渉楽」
私の座席からは、お囃子の皆様のお姿も松の木で隠れてしまうので、音だけ堪能。栗林さんのお笛好きなので、そのお笛が聴けたのは嬉しいのですが、お姿も少しは拝見したかったなー😅
余談ですが、色々と調べてたら、
過去のインタビューが出てきました⬇️
https://www.ntj.jac.go.jp/training/interview/nougaku/82959/
研究生出身で、松田先生(←好き)に習ってるのね😳
流派毎の違いはまだ全然分からないけど、個人個人の音色のタイプは全く違うのは分かる。松田先生はしっとり、栗林さんは活気ある音色。笛って、その人の個性が色濃く出るなァと改めて思いました😌
狂言「政頼」
政頼という名の鷹匠が死んで六道の辻までやってくると、大勢の鬼たちが地獄へ責め落とそうと待ち構えている。政頼は鷹が殺生したのであって、自分は無罪だと言い、閻魔大王の前で鷹の仔細を語り鷹狩りをしてみせると・・・。(公演チラシより)
初見。大人数もの。政頼と書いてセイライと読む。
橋掛かりが間近だったので、ふと気付いたのですが、鬼の眷属たちも足を上げて歩くのですね。
解説で言っていましたが、萬斎さんが過去に復曲して、シテの持つ鷹の作り物は世田パブ時代に小道具さんに作ってもらったものなんだとか。お家によってこの辺りの表現方法は違うようですが、とても精巧な作りで、そのままフィギュアとして家に飾りたくなるような美しい代物でした。
しかも、その鷹、ちゃんと翼が開く仕様で、それを袖で上手く隠して鷹が飛んだ様子を表現してるところは、なんだか、これまで観てきた萬斎演出の数々の舞台に通ずる気がして、らしいなァとも感じました。
てか、裕基くんの政頼がとてもカッコ良くてだな🥹✨
凄く似合っていました。謡の声やコミカルな動きは、萬斎さんを彷彿とさせるんですけど、鷹狩りの語のときはアイ語りのようなカッコ良さがあって、彼の個性を一番感じる瞬間でした。
一方、萬斎さんの閻魔大王様は、あのボイスで演られるとホントにチャーミングで、只でさえ人間臭い閻魔大王が、より可愛らしいキャラクターになっていて、こちらも似合っていました。
その結果、互いの持ち味を引き出し合っていて、とても良い配役だと思いました。声が似ていても、この親子の持ち味は全く別の所にあると思いました😌
…だけどファン心理としては、萬斎さんの政頼も観たーい!😆
ので、いつの日かお願いします🥹🙏✨
あと、解説で犬の面が演目数的にも超レア物だから、近くに来たら観てくださいね!って言っていたけど、私、橋掛かり間近だったから頑張って見ようと思ったんですが、髪(鬘)が邪魔で全く見えませんでした😂😂😂
なので、もし次の機会があったら、その時は解説の時に見せてくださると嬉しいです🥹🙏
第109回 野村狂言座の感想はコチラ⬇️
https://privatter.me/page/679d8745d08b2
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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