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万丈
2025-04-16 18:57:41
2611文字
Public
小説
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月光の誓い
【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
インドラ様×ヴィシュヌ様(1)
1万年お互い支え合ってきたお二人なので色々あったと思います。あったよね!?
コメ欄に後書きアリ。
🔄2025/05/31
前の話→
千年の果てに
(2)
星屑の契り
(3)
朝焼けの吐息
1
2
天空殿の祝典は、星々の囁きとともに幕を開けた。
千年に一度のこの夜、天空界は光と音に溢れ、平和を讃える歌声が雲海を越えて響き合う。
調和神ヴィシュヌは高台の玉座から、その光景を静かに見下ろしていた。
彼女の金髪は月光に輝き、まるで夜空に溶け込む星屑のようだった。
瞳には祭りを楽しむ民の喜びが映り、柔らかな微笑みが唇に浮かぶ。
だが、心の奥底では微かな波紋が揺れていた。
遠く、祭りの喧騒から離れた回廊に一人の影が佇む。
雷帝インドラだ。
黒い長衣が夜風に揺れ、月光の下で彼の顔は彫刻のように硬く、深い悲しみを湛えている。
ヴィシュヌの力は彼の心の動きを捉えた。
それは諦めとも痛みともつかぬ感情だった。
彼女はそっと立ち上がり、女官たちの視線を避け、彼のもとへ歩み寄った。
「インドラ」
ヴィシュヌは静かに名を呼ぶ。
その声は夜風に運ばれる鈴の音のように澄んでいた。
「あなたは今宵の祝いを楽しまないのですか?」
インドラは一瞬、身体を強張らせ、ゆっくりと振り返った。
灰色の瞳がヴィシュヌを見つめる。
そこには敬意と、抑えきれぬ複雑な想いが宿っていた。
「ヴィシュヌ様」
彼は低く丁寧に答える。
「私にはこの祝典を心から祝う資格がありません」
ヴィシュヌは彼の傍らに立ち、欄干に手を置いた。
眼下には色とりどりの灯籠が浮かび、民の笑い声が遠く聞こえる。
「資格ですか」
彼女は囁く。
「あなたは天空界のために務め、民を導いてきました。その心が誰よりもこの平和を愛していることを、わたくしは知っていますよ」
インドラの唇がわずかに震えた。
彼は視線を落とし、月光に照らされた石畳を見つめる。
「異動宮はいずれ必ず戻って来ます。アスラ神軍が目覚めたとき、私は貴女をお守りできるのか。いや、私自身がシヴァ様の
……
」
彼の声は途切れ、まるで闇に呑まれるように沈んだ。
ヴィシュヌは彼の言葉の裏に隠された恐怖を感じ取った。
それは破壊神シヴァの呪い
――
彼を縛る反魂の術の影だった。
彼女は知らなかった。
その呪いが常に彼の胸に影を落としていることを。
「インドラ」
ヴィシュヌは優しく、しかし力強く言った。
「あなたは一人で背負いすぎる。わたくしは調和神としてすべての命を見守る者。あなたの痛みも、わたくしには見えるのです」
彼女は一歩近づき、彼の肩にそっと手を置いた。
その指先はまるで春の陽光のように温かい。
「今宵は総司令官でも調和神でもなく、ただのヴィシュヌとしてあなたと語りたいの」
インドラの瞳が揺れた。
彼女の手の温もりが彼の冷えた心に染み入る。
「ヴィシュヌ様、貴女はかくも慈悲深い」
彼は囁く。
「私がどれほど貴女に救われたか
……
」
言葉は途切れ、彼は唇を噛んだ。
だが、ヴィシュヌは微笑み、その言葉を待たずして彼の手を取った。
「来て。」
彼女は言う。
「もう少し静かな場所へ参りましょう」
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