第32回 奉納靖国神社 夜桜能 一日目
靖國神社能楽堂及び内苑
2025年4月3日(木) 18:45開演
火入れ
仕舞「三山」田崎甫
仕舞「飛雲」辰巳和磨
狂言「昆布売」
昆布売:野村万作
何某:野村萬斎
後見:岡聡史
能「天鼓」呼出
王伯/天鼓の亡霊:田崎隆三
勅使:宝生常三
勅使の従者:石田幸雄
笛:一噌幸弘
小鼓:飯田清一
大鼓:柿原光博
地頭:武田孝史
*・*・*
今年も通い始めて4年目となる夜桜能に行ってきましたので、まずは初日の感想を。
昼間は雨が降っていたけど、主催者はレインコートを配布して能楽堂でやると英断してくれた結果、始まる直前になんとか雨が上がり、冬並みの気温で極寒🥶でしたが、雨に濡れることなく観能と夜桜を楽しむことができました。
能と桜って良い組み合わせだね、と改めて。
この日は少し引きの席(S席Nブロック)で観ていたのですが、雰囲気抜群のとても良いアングルで観れたので、これぞ日本を感じられる最高の花見だな!と思いました。
ちなみに毎年恒例の火入れ式でのお笛BGMは「G線上のアリア」でした。これが意外と雰囲気が合っており、ほのぼのしました😊✨
狂言「昆布売」
大名(アド)が通りかかった昆布売(シテ)を無理やり従者にし、刀を預けた結果、それを使って逆襲されるというお話😂
過去に何度か観ている演目ですが、この万作・萬斎の親子コンビで観るのは初めてでした。これまでに印象に残っていたのが、太一郎さんの素直にビビって従う大名の姿だったのですが😂、萬斎さんの大名は、どこか不貞腐れてて渋々従ってる感じがして面白かったです😂
この親子の負けず嫌い感というか、互いの対抗心が役に反映されていた印象かな。万作さんの声の調子も初手から好調で、ベテラン二人のやり取りから狂言の美しさと可笑しさをしっかりと魅せてくれました。
てか、萬斎さんの謡がガチモードで上手すぎて、ガチ謡とチャーミングな台詞回しのギャップによるコントラストが面白くて印象的でした😂
能「天鼓」呼出
中国・漢の時代。天から降り来た不思議な鼓を持つ天鼓は、鼓を差し出せという帝の命令を拒んだため、呂水に沈められてしまいます。天鼓の死を嘆いたのか、音が鳴らないその鼓。鼓を打たせるため天鼓の父・王伯が呼び出され、鼓を打つと、天鼓と王伯の親子のしるしを告げる様に美しい音色が響くのでした。
帝が呂水湖畔で天鼓への音楽法要をしていると、天鼓の霊が現れ、鼓を打ち、舞い戯れるのでした。
能は、天鼓の父・王伯が呼び出されたところから始まります。
事前にもう少し詳しいあらすじを読んだ時に、天鼓と鼓は一心同体みたいなもんやろと思ったので、帝、酷っ!とも思ったけど(苦笑)、天鼓本人は帝の命令を拒んだ罰として罪は受け入れており、とても素直なんだなと思いました。
そして、年を召した父親もそれは理解しているのだけれど、息子を喪った消失感は計り知れない。だから、息子に変わって鼓を鳴らせという帝の命令も、それが達成出来なければ死罪になるだろうが、それも本望という覚悟で帝の元へ向かいます。
そして噂通りの美しい鼓の音色を聴いた帝は、考えを改め、王伯には宝をやり、天鼓の供養を決めると、天鼓の亡霊が現れ、罪が許され、鼓と再会出来たことを喜んで舞を舞い、成仏していくという流れ。
この演目の見どころは、シテが老人と子供という別人格(親子)を前後で演じ分けるところでしょうか。田崎隆三師の前シテの力弱い老人は見事にハマっており、とてもリアルな老人像でしたが、後シテの天鼓になると、スタスタスタと動きが早くなり、かつ子供っぽくもあり、実際にきちんと演じ分けられていたのが印象的でした。
中の人の年齢関係なく、老人にも子供にもなれる。
能役者の面白さを改めて実感しました。
夜桜能 二日目の感想はコチラ⬇️
https://privatter.me/page/67f36a4b98840
*・*・*
第29回 夜桜能(1日目)の感想⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/25677
第30回 夜桜能(1日目)の感想⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26705
第30回 夜桜能(2日目)の感想⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26716
第31回 夜桜能(1日目)の感想⬇️
https://privatter.me/page/660df3360d0d2
第31回 夜桜能(2日目)の感想⬇️
https://privatter.me/page/660df38c7b433
*・*・*
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.