11155.
2022-07-02 00:37:34
2430文字
Public
 

感じ過ぎる「なつ」

うちの子、海さんの中学時代。ちょっとした友人との過去話。



おまけ

 
「元気になったかい?」
 飛びかかるように後ろから抱きつく海におわっと変な声が出る。
「ちょっ、海……! 病みあがりだから、そんな近づくな……!!」
「ん、まだ治ってなかったのかい?」
「治ってはいるけど念の為近づかない方が良いと思うんだ。だからってそんな覗き込む様なほど確認しなくても、元気だから……
——元気だ。今度は俺をみてくれてる」
 ニカッと笑う海。
「ああ、疲れてて別のこと考えてるのバレちまってたな。ゴメンな」
「良いんだ。ダイスケが最初から俺のことをみようとしてくれてたこと知ってるからね。遊べなかったのは残念だけどまだ夏休み前だから遊ぶ時間はたくさんあるんだし」
「その前にテストだけどな」
「ふふ、それは頑張らないといけないね」
「頭良いお前は苦労知らずだもんな」
「そんなことはないよ」
 廊下には男子が二人、肩を組みながら歩いていた。