sousakuyamamusume
2025-03-13 11:05:42
3324文字
Public 一次創作
 

赤と白&悪役令息つめあわせパック

メニュー:相方が大怪我して目覚めないのを看病する人~目覚めたときの反応を添えて


悪役令息・アトラスの場合

「ザイン!ザイン!」
 声を張り上げて呼びかけても目を覚まさない。息は……ある。ただ、私も彼も名のある病院にかかれるような存在ではない。……公的には、死人なのだから。ならば、闇医者にでもかかるしかない。だが、どうやって?
……治療魔法は、貴様の得意分野だろうが!!」
 正直に言うと私は攻撃魔法はともかく治療魔法は苦手だ。だが、やるしかない。命に関わる部分だけでも治せば、あとは面倒を見ればいい。例え廃人となったとしても、最期まで責任を取る覚悟ならある。
 恨むなよ、ザイン。

……はぁ。」
 覚悟は決めたはずだった。その覚悟が揺らいでいるのは、いつになっても目を覚まさないから。
 血は止めた。折れた骨には添え木をした。呼吸はある。それでも、目を覚ますことだけしない。何が悪かった?ああ、全てか。私が生まれたことが誤りだった。であわなければよかった。出会わなければ、お前が怪我をすることもなかった。仲良くしなければ良かった。そうしたら、こんな思いもしなかった。
……あと3日で目を覚ませ、さもなくば」
 さもなくば、お前を殺して、私も死ぬ。

「さもなくば、何?」
……は?」
 うーん、全身が痛い。崖から落ちたんだっけ俺。多分そう。ちょっと記憶ぼんやりだけど。いや熊に襲われたんだっけ。あれ、それは別なとき?
「なんか心配かけてごめんな。なにがあったんだ?」
「馬鹿者、ばか、ばーか!!」
「んん?あれ、なんか結構寝てた?俺。」
「もうじき1週間だぞ!?それを、貴様、なんで」
「ちょ、首、首しまってるから」
 なるだけ元気に声をはりあげた。何せ心配かけちゃったからな……