sousakuyamamusume
2025-03-03 23:48:30
2072文字
Public 一次創作
 

赤と白(花吐き病)

BLではある
色気はない


もし上記の状態が二人同時だったら

「ロッソ!!」
「ロッソ様は外出しておられます。」
 ええい、こんな時に限って!!いやまぁ、医者からも『今日中じゃなくても死にませんからね』とは言われたけど!!
「いつ帰ってきますか?」
「今夜には戻られるかと。」
「じゃあそれまで僕ここにいます。外にいるのでおかまいなく。」
「流石に構います。応接間へどうぞ。」
「じゃあもう一つ。僕たまに花吐くので桶かなにかください。」
 自分で言っておきながらなんだけど、なんだよ『たまに花吐くので』って。

 ふむ、今日一日で回るには十分か。
 家族は……いないと言っていたヴァイスの言葉を信じるとして。ひとまず彼の所属している帝国騎士団の面々は何故か『根回しするヒマあるなら帰れ、とっくに認めてるわ』と怒られたし、国の大臣には『貴方様ほどのお方でしたら問題ないかと思います。第一同性同士の結婚に前例がないことは確かですが禁止もされていませんから』とまで言われた。あいつが根回しなんかするわけないし、何があったのだ……
「ただ今戻った。」
「遅いお戻りだなこの野郎。」
「ヴァイス?」
 なぜここに?
「認めたくないが、認めざるを得ないんだよこちとら。」
「なんだ何故怒っている。私が何かしたか?」

「お前が僕を惚れさせたりしなければ!僕が口から薔薇を吐くこともなかったんだよ!!!」
 色気もへったくれもない、逆ギレに近い僕の告白じみた台詞に、ロッソは
……お前もなのか?」
 目を丸くした。てか、「お前『も』」って言ったか?
「ロッソ、まさか」
「私も今朝口から白い薔薇を吐いたのでお前に告白する前に根回しをしていたのだが。」
 つまり、その。あれだけ僕にあれこれ迫ってたくせにこいつ、『片思いだ』って思ってた上で絶対OKもらうために根回しまで。
 多分僕の顔は耳まで真っ赤だろう。ただ、それでも。
……なんだ、そんなことしなくてよかったのか。」
 こいつの赤面が拝めただけでも、よかったのかも?なんて。……惚れるってやっかいだな、真面目に。