yahiroi80
2025-02-22 15:33:09
3033文字
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舞台に立てなかった男の、ささやかな意趣返し

アルハイゼンが恋心の自覚と同時に失恋する話。
勘違いとかではなく、本当に失恋します。苦手な方はご注意ください。
全文読了後の苦情はお控え下さいますよう、よろしくお願いします。

カーヴェと夢主の相手モブ男がちょこっと出てきます。
夢主は名前も見た目も一切描写がないので、お好きに想像ください。

誤字脱字、衍字などは報告不要です。申し訳ありませんが、脳内補完で読んで下さい。ほんとすみません。

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堅物な男が自分の心の測りを見誤って、大切にしたかったと気づいてから、それができなくなった時の心の機敏を見たかったんです。
アルハイゼンのことは大好きだけど、お前が辛い気持ちになったときのこと想像したくなっちゃったんだ……ごめんな……
もし、読み終わって幸せなアルハイゼンが見たくなったら、ぜひ創作お願いします。
そういうのも好きです。報告いらないので、お願いします。勝手に探し出すので、お願いします。

 そこかしこに花が飾られ、白を基調とした装飾が施されている。集まる人々は、皆晴れやかな表情で談笑していた。
しかし、男は少し離れた場所でひとり、グラスを片手にあたりの様子を静かに眺めている。
飲み物に口をつけようとした時、彼の元に一等粧し込んだ女性が近寄っていく。

「アルハイゼン、来てくれたのね!こういう社交の場には出ないかと思っていたわ」
「ここは祝いの場で、親しい友人からの招待なら参加しない訳にはいかないだろう」
「ふふ、友人って思ってくれてることが嬉しいわ」
「そんなセリフが飛び出すとは、心外だな。
……ドレス、似合っている」
「ありがとう、祖母から代々着られた“ウェディングドレス”なの」
「綺麗だよ」
「ほんと、物持ちがいいわよね
そろそろ行かなきゃ、今日は来てくれて本当にありがとう」

 その場を離れる彼女と反対に、彼にとっては見慣れた、ひとりの男が近づく。
「なんだ、君も招待されていたのか。彼と面識なんてあったか?」
同居人のカーヴェは、彼が同じ結婚式に参列することを知らなかったようだ。
「新婦からの招待だ。新郎と面識はさほどない。」
「なるほど、どうりで君が来ることを知らなかったわけだ。」
というか、式に参列する話君にしなかったか?、と話を続けるカーヴェを他所に、先程己の元から去っていった新婦に想いを馳せる。
 数年前、彼女と出会った時はこんな事になるなんて、想像もしていなかった。