かいえ
2025-02-17 18:25:53
7392文字
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【半+ドラ×武】Home sweet home !

2023年7月にXへ掲載したお話に誤字脱字を修正して、えちいシーンを追加したもの
最終軸の三人で同棲していて、武道がレンタルショップ店員のまま設定
7,388文字
リベの実写映画を映画館で観た時に、自分の中に生まれた「武道を奪い合う半間とドラケン」という概念に基づいて書いてみたら、こんなお話になりました!
半間君とドラケン君が武道を取り合ってケンカしていると、妄想しながら二人の戦いを見ていた不届き者です



「ただいま」
 玄関を開けた時、いつもなら走り寄ってくる武道の姿が無くて、ドラケンはおや? と思った。廊下の突き当りのガラス戸から照明の明かりが見えるので、いないわけではないのだと思いながら、ドラケンはリビングに向かうことにした。
「タケミっち?」
「タケミっちなら寝てまーす」
 リビングのドアを開けて武道を呼んだのに、返事をしたのはリビングのソファを占拠するように寝そべる半間だった。リビングで半間が寛いでいて、まだ19時という早い時間なのに武道が寝ているということは、つまりそういうことだと、ドラケンは自分が留守中に行われたあれこれを容易に想像できて、眉間に深く縦皴を寄せた。
「抱きつぶすなって言ってんだろ? タケミっちの仕事に支障が出たらどうするんだよ?」
「その辺は大丈夫。明日はタケミっちは休みだから」
 半間がへらへら笑っているのにもムカついたが、好き勝手放浪しているくせに、武道の仕事のシフトはしっかり把握していることに苛立った。ドラケンの苛立ちを分かっていながら、ドヤ顔をしている半間を見て、ドラケンは「チッ」と舌打ちするしかなかった。
「タケミチとセックスすんの、すげぇ久しぶりだったんだから仕方ねえだろ? あいつ、マジで可愛すぎるもん。止まんないって。オマエもそうじゃん?」
「オレは、タケミっちにそんな無理なことはしてねぇし」
「この間、鈴鹿のレースから帰って来た時、無茶したの、覚えてねぇのかよ?」
「あれは……でも、オレは、タケミっちを抱き潰したことなんて無いが?」
「またまた~。自覚がないって恐ろしいね」
「アァ?」
「なんだよ、やるのか、ドラケン?」
「上等だ。面貸せよ、半間ァ!!」
「いいね。俺もそろそろオマエのこと殴りたかったしィ」
 言いながら半間が拳をドラケンに向けて繰り出した。察知したドラケンも同様に、半間に対して拳を繰り出す。お互いが気に入らない同志、良くもここまでケンカせずにきたものだと二人は思った。今なら武道は寝ているから、何とかなるだろうと、二人はケンカを始めてしまった。

「二人とも何してるんですか」

 武道が手の甲で目を擦りながら起きて来たので、ドラケンと半間は繰り出した拳をお互いの手の平で咄嗟に受け止めた。バシーンと尋常じゃない音が二つ重なって静かなリビングに響き渡った。そして、傍から見たら謎のポーズで二人は固まった。
「二人とも、まさか、ケンカをしているんじゃないですよね?」
 武道の訝しむ声に、二人は同時に「してねーし」と速攻で答えた。
 三人で同棲するにあたり、武道が出した条件が「ドラケン君と半間君がケンカしないこと」というものだったので、この家でケンカはご法度だった。もちろん、ケンカしたら同棲は即解消という取り決めだったので、ここは、何が何でも嘘で乗り切らないといけないところだ。もちろん、そんなことは、半間もドラケンも、口に出さなくても共通認識だった。
「じゃあ、こんなところで何やってんスか?」
 武道にしては鋭い追及に「ウッ」と言葉を詰まらせたドラケンに代わり「エクササイズだって。ボクシングスタイルの。タケミっち知らねぇーの? ドラケンが下腹が出て来たっつーから付き合ってやってんだよ、だりィけど」と切り返した。
 下腹が出てきたなどという適当な嘘に使われたドラケンは「は?」と獰猛な犬のような目で睨め付け半間を見たが「そうなんですか?」と、聞いてくる武道の無垢な瞳と目が合って、この唯一無二の存在をこれから先も所有するには、不本意ではあるけれど、半間の作戦に乗るしかないということをドラケンは悟った。
「えっとそうだったっけな。最近、ビールの飲み過ぎかなハハ」と苦笑いして誤魔化した。その間、半間は面白そうな表情で、ドラケンをニヤニヤしながら見ているだけだった。
「ドラケン君の下腹が? 全然そんな風に見えないですけど?」
 武道は服の上からドラケンの腹筋に両手で触れて確認した。その手つきを見たドラケンは、この間武道にさせた騎乗位の感覚が蘇ってしまい、下半身が一気に熱を帯びてしまた。武道のたどたどしい腰の動きまで鮮明に思い出されて、ドラケンは奥歯を食いしばって意識を別の方向に飛ばさねばならなかった。
「どこもかしこもバッキバキですよ? 下腹と言えばオレの方が
 そう言って、武道は自分のパジャマの上着の裾を上げて、ドラケンと半間に日に焼けてない白い脇腹をちらりと見せた。その仕草が幼児のような可愛らしさだったものだから、ドラケンと半間の下半身を欲望が強襲してきた。ここまでくると可愛さも罪作りで、耐えられず先に動いたのは半間だった。
「ホントだな。ぷにぷにじゃねぇーか。ポテチの食い過ぎじゃねーの?」
 半間がちらりと見えた武道の腰の辺りを、親指と人指し指で無遠慮に抓る。
「半間君、くすぐったいですよ。でも、やっぱり? そうですよね……そんな気はしていました。オレも二人と一緒にエクササイズしたいです」
 大きすぎるだろという蒼い瞳がきらきらと輝いて、長身の二人を見上げていた。ああ、なんて綺麗で澄み切った瞳なんだろうと、欲にまみれた二人は眩しさに目を細めるしかない。
「ああだけど、オレらのこれは、タケミっちには向いてないわ」
 ドラケンがやんわりと断ると、途端に武道はムッと怒った表情を浮かべた。その表情が可愛らしくて、ドラケンも半間もにやけそうになって困る。
「ええええ? なんでそんな意地悪を言うんですか? 二人だけでやってずるいですよ!」
「まぁまぁ怒るな。ちゃんとタケミチに合ったエクササイズがあるからサ。やりたい?」
 半間の提案に「やります。どうやってやるんですか?」と、 武道が嬉しそうに笑う。
「教えて欲しい?」
「はい」
「だって、ドラケン」
「は?」
 急に振られて、ドラケンがたじろぐ。
「教えてやりたいなら、さっさとシャワー浴びて来いよ」 
 意味深な半間の言葉を聞いて、ドラケンはようやく半間の真意を理解した。
 この家には三人で決めた同居のルール以外に、ドラケンと半間で決めた裏ルールがあった。それは、武道に触れる時はちゃんと手を洗ってからというルールで、これは主にドラケンに向けられた作らられたルールだった。バイク整備という仕事柄、手にオイルが付いて汚れることが多いからだのだ。武道のデリケートな部分を触るのだから、徹底的に爪の中まで綺麗にするという決め事だった。もちろん、ドラケンに異論は無かった。
「じゃあ、あっちの部屋でドラケンを待とうか、タケミっち」
「あっち? リビングじゃなくて、寝室で運動するんですか?」
「ああ、柔軟もしながらするから、床じゃ武道が痛い思いするだろ? だから、ベッドの上でするんだよ」
「へぇー。柔軟も出来るんっスか? すげぇ! 一石二鳥ですね」
「だろ?」
 二人の会話の様子を見て、ドラケンは武道の事が心配になった。武道が殊更チョロいとは知っていたけれど、本当にチョロ過ぎるからだ。一人で留守番は絶対させられないと、ドラケンの中で裏ルールが一つ増えた瞬間だった。半間にも言っておかなければと、ドラケンは真面目に考えていた。
「早く来ないと先におっぱじめるぜ?」
「バカヤロー。オレが先だっつーの。絶対始めんなよ?」
 ドラケンはそう言うと、凄い勢いでバスルームに向かった。
「あんなに慌てなくても待っているのに、ドラケン君ってば可愛いですね」
「そうだな。オレが待てないかもしれないから焦ってんじゃね?」
 答えながら、可愛いのはオマエだろ? と、半間はにまにましてしまう。このチョロいところがまた可愛いのであるが、他のやつらにやられるのは我慢できないと思い、一人で留守番は絶対させられないと、半間の中で裏ルールが一つ増えた瞬間だった。ドラケンにも言っておかなければと、半間にしては真剣に考えていた。
「ダメですよ。ドラケン君をちゃんと待ちましょうね」
 そう言ってにっこり笑う武道の笑顔はまさに天使で、犯しつくしてもこの無垢な綺麗さって、なんなんだろうなと不思議に思ってしまう。
 さっき、散々やったというのにまた欲望がもたげ始めて、半間はマジで困っていた。今回はドラケンを優先でと、半間もそれなりに考えていたからだ。武道の可愛らしさにやられていたドラケンを見れば、その後に自分の番が回ってくる確率はかなり低そうではあったが。
 そもそも、今日はもう結構やった後だから、いくら武道が体力の化け物だとしても、半間の相手はもう無理かもしれない。でも、寝ていてもやっちゃえば良いんじゃない? と、半間の中の悪魔が囁く。
 ドラケンがうるさいかもしれないけど、奴にもやらせれば黙るだろうと半間は考えた。 睡眠姦はやったことが無かったけれど、武道となら楽しそうだと、半間はひっそり笑みを浮かべた。