chuahaaan
2025-01-11 23:50:54
6016文字
Public AC6
 

witness

レッドガンのG5イグアスがハンドラー・ウォルターのオペレーション付きで出撃することになった。
いつも通りのウォルターのオペレーションにいら立ったイグアスは黙るように言い放つ。
その後のG5の可愛い展開が見たくて書いた。もっと可愛くしたかったが、こいつはそこまで無防備じゃない!悔しい


 ライガーテイルが放ったグレネードが工場を守るMTの中で大きな爆炎を花開かせた。その向こうでも小さな爆炎がいくつも上がった。
「なん、だと」
 予期せぬ状況を把握し、分析したミシガンの指示が止まった。
「総長!ヘッドブリンガーです」
「仕事終わらせたのか?」
「弾切れなら他当たんな」
 MT部隊員が最終到着地点にいるACの識別タグを確認して通信をする。
「ハンドラー・ウォルター!!何のつもりだ!」
「俺は何も」
「ああ?雑魚潰しに飽きたんだ」
 ヘッドブリンガーのライフルのチャージショットがBAWS製の重武装四脚MTに直撃し、姿勢が崩れる。弾倉いっぱいの弾を打ち込み、とどめに蹴りを入れる。
「どっちが前に進めるか勝負しようじゃねえか」
 言うや否やヘッドブリンガーはシールドを展開し、右に左に弾を躱しながら敵を撃破していく。
「そんな武装でハンデをつけたつもりか?あやして欲しいならこれが終わった後も存分にかまってやろう。覚悟しておけ!」
 ライガーテイルはパルスプロテクションを展開し、MT部隊と工兵を置いて外に出た。マシンガンを掃射し、イグアスへと突き進む。
「はっ、血管切れそうだなあ、タコジジイ」
「人を憶測で判断するな!中を見てから言え!この考えなしが」

 イグアスの掩護とミシガンの猛攻の甲斐あって、レッドガンは工場を手に入れることが出来た。これまで滞っていた整備や部品の修理が終われば戦力が増強できるであろう。
 デブリーフィング後、部隊員への激励とイグアスへの謹慎処分を言い渡したミシガンは一人、執務室に戻り、無線イヤホンをつけて部屋を練り歩きながら通信を始めた。
「見苦しいものを見せてしまったな、ハンドラー・ウォルター」
「いや、構わない。そういうものも含めた依頼だ」
「G13と比べてどうだ」
「相談されていたような耳鳴りを気にするそぶりは見せなかった。普通の青年だ」
「そうか、気のせいだったか」
 ミシガンは眉間のしわを伸ばしながら仕事机上の情報端末のモニターに表示されている第四世代型強化人間の取扱説明書とコーラル関連症候群の解説書の表示を消した。
「前に言った通り、コーラルに大量被ばくしたあいつと比べて影響はないに等しいだろう。つまり、不調の原因は――
「ストレスか」
「専門家ではない俺の考えではそうなる」
 安堵と落胆の入り混じった眼差しで壁を見つめるミシガンに対してウォルターはさもありなんと答えた。
「ウォルター」
「どうした、ミシガン」
「今度G13に依頼を出すが、いいか」
「ああ、期待している。では」
 短い別れのあいさつを交わし、通信が切れた。
 ため息をついてミシガンがもたれかかった仕事机の上のモニターにはG5のカウンセリング結果が表示されていた。
 〈完〉