akinoshiroihana
2024-12-31 22:54:10
2565文字
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20241231

本年ラスト、携帯からどう見えるかテスト文
(いまこれだとPCからは崩れてて、スマホからだと無駄改行があるもののまあ読めるようです)
東映G最終話その後


PCで見る用は支部を借りちゃいました!ひどいなハッハー💦
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23719095

来年もよろしくお願いいたします。

「地獄に行かないか」

俺と一緒に、と竜馬が。
全て終わって、皆で夕映えの海と空を見ていたとき、吹き出物一つもない頬の産毛をつやつやさせながら、笑顔で。
別府。九州の大分に、この湯治に行かないか、と隼人が吊っている腕に触れて。

ううん、あの辺りは昔からの温泉街で、俺の学生貯金でも暫く滞在できる「貸間」があちこちにあって
民宿よりもっと放っといてくれるところなんだ
布団なんかずっと敷きっぱなしでも怒られなくて。
湯治といっても認知症の奥さんや旦那さんとの逗留だってそっと受け入れてくれるところもあるのを、うちの家業関連で知ってるんだ
だから俺達二人でも家出じゃないってだけ言ってもらえたらしばらく、ずっと

「おいおいリョウ!そいつは遅すぎる横槍ってもんじゃねえのかよ」

もうミチルさんはハヤトの気持ちを受け取っちまってるだろうがよ、そう割り込んだ弁慶の方こそ横槍なように思えたのは誰―――「どちら」だっただろう、これが武蔵なら言わないだろうと思ったのは?らしくもなく、いくらか口幅ったいような照れるようないいかたになりかけていた竜馬の方、だけでもない。
「あの」日、自分たちの戦いが人類の平和のためだ、その通りそれだけだと首肯した彼等にじれったそうに悲しそうにそっぽを向いた武蔵なら、彼等のまだ気付かないことに、「あの」時もう気付いていた武蔵なら。武蔵のミチルへの満たされない恋心の位置で、もう満たされてしまって溢れそうなグラスの味を知っていた、ただ一人に弁慶はなれない。だからあの時気付かなかった二人にできることがあるとしたら―――

「え、ああ?そ、そうだったすまな―――
                                『うるせえっ!てめえもおれも―――
「いいよ」
「えっ」
                                『運命だと思って覚悟するんだ‼』

いいぜ行こう
バカンスかな、なんなら盗まれたハネムーン?
「銀が変色しちまう心配はもうしなくていいからよ」
とんと自ら叩かれた胸元に、もうあの十字架は、彼岸の人の元に
帰りたいとの在所離(あくが)れは無いことが示されていた。
自ら母の棺の隣で眠ってしまうことを懐かしむ彼は、もう。

                      棺桶みたいなキャノピーが閉じていく向こう蒼白な隼人の顔を見た気がした

                               『怖いのはてめえだけじゃねえ』                           わははは                                隼人腰を抜かすな怖いのはこれからだ』

あの日、ゴミ溜めみたいになってたたまり場から、俺はあいつを棺桶代わりのコックピットで外の世界に飛ばして連れ出して生かしたんだ                      
                      誰かがとても自慢げに言っている、胸を張って。やがて追い付いてきた誰かが呆れた風に肩を竦め、それでもしかし微笑むのを確かめようと待っている。

きっとおまえを待っている。

「行こうか」

「ああ」

その時まで、きっと一緒に。